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現在相場考察

1200万円台という様子、ノーチラス5712/1A-001

2023年3月24日更新
パテックフィリップのノーチラス5712/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年8月の安値と2023年3月の安値を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥-830,000だった。

ノーチラス 5712/1A-001についての考察(2023年3月)

現在5711/1Aが白文字盤、青文字盤ともに1300万円台となっているノーチラスですが、そういった水準は2021年2月水準割れ(青文字盤)といった状態だといえます。

では、その上位版であるコンプリケーション5712/1A-001はどういった様子かというと、こちらは現在約1265万円という様子。現在水準は、どの5711/1Aよりも安価という状態になっているのです。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年8月
の安値
2023年3月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5712/1A-001
中古 0年
7ヶ月
¥13,480,000 ¥12,650,000 -830,000 93.84%

本来、5711/1Aよりも5712/1A-001のほうが高い価格であるわけですが、中古相場が逆転するという現象は2018年頃から見られます。

ただ、時期によっては5712/1A-001の中古相場のほうが高いときもあるため、5711/1A5712/1Aは、これまで何度も価格序列が入れ替わってきたといえます。

そして現在は、冒頭の通り、5712/1A-001のほうが5711/1Aよりも100万円程度安価となっている状態です。

5711/1Aの青文字盤の現在水準は、2年前、すなわち2021年春頃水準を下回っているため、同じ青文字盤の5712/1A-001が、5711よりもさらに100万円安いというのはなんとなくお得感があるように思えるといえます。

ただ、5712/1A-001の2年前水準(2021年2月)は1019万円だったため、実は現在水準は2年前を下回っているというわけではありません。

とはいえ、2021年12月に5712/1A-0011518万円となっていたため、それと比べると現在の1265万円は253万円安という状態。

また、2022年1月には2288万円にまで達していたため、それと比べると5712/1A-001の現在水準は1023万円も安価ということになります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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