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現在相場考察

大きく下落、カラトラバ5196P-001

2023年3月23日更新
パテックフィリップのカラトラバ5196P-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年11月の安値と2023年3月の安値を比較し現在相場を考察。この4ヶ月での変動は208万3400円の値下がりだった。

カラトラバ 5196P-001についての考察(2023年3月)

パテックフィリップカラトラバは、2022年において、多くのモデルが目立って上昇しましたが、中でもプラチナの5196は2021年⇒2022年で300万円近い上昇となっていました。

5196P-001は2020年頃まで長らく“300万円程度”という水準に位置していたのですが、2021年9月に約362万円にまで上昇。そして、2022年11月には約657万円となっていたわけです。

ですから2021年以降、5196P-001派手な値上がりをする傾向があったといえます。

しかし今、そんな5196P-001大きく下落

現在水準は、なんと約448万円となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年11月
の安値
2023年3月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5196P-001
中古 0年
4ヶ月
¥6,571,400 ¥4,488,000 -2,083,400 68.30%

現在の約448万円という水準は「どの時期に近いのか」というと、答えるのが難しい側面があります。

2022年において5196P-001は、数ヶ月もの間中古売出しがない状態が続いており、その後出た中古個体から相場が一気に上がったという経緯があります。

5196P-001のような数が少ないモデルが、一旦中古が0になった後ガバッと上昇するということは、そこまで珍しい現象ではないのですが、“一気に上昇してからの下落”という動きだったため、現在水準を「こういう感じ」と表現するのが難しいといえます。

5196P-001は、2021年9月に約362万円だったわけですが、2022年5月には398万円に上昇。そして、同年11月に650万円台に達したわけです。

それに対して現在水準は、約448万円となっているわけで、2022年5月水準の延長線上にいるともいえる反面、2022年11月水準と比べると大幅下落という状態です。

そういった意味では、「急上昇⇒落ち着いた」と表現することもできないわけですし、「急上昇分がなかったことになった」というわけでもないため、「こういう状態」という表現がしづらいといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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