今年の3月末にロレックスの新作発表があったわけですが、そのタイミングで廃盤となったモデルがいくつか発覚しました。
そして、それら生産終了モデルには、「値上がりしている」ものと「値動きしていない」ものがあるといえます。
意外なのは、デイトナ116500LNといった「大人気モデル」といえるキャラクターも、「値動きしていない」に分類できてしまう点。先日の記事でもお伝えしたように、116500LNは、生産終了発覚前と後とで、大きく変わっていない様子があります。
では、「値上がりしている」のはどんなモデルかというと、デイトナ116508の緑文字盤であります。
最後に記事でこの116508緑文字盤をお伝えしたのは、去年の12月ですがその際は約1053万円という水準でした。
116508緑文字盤は、2022年5月に1496万円となっており、それをピーク水準とすると、12月には500万円近い下落状態となっていたことになります。
そんな緑文字盤でありますが、現在水準は1386万円に変化。去年の12月水準に対して約322万円の値上がりとなっているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年12月 の安値 |
2023年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 緑文字盤 116508 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥10,538,000 | ¥13,860,000 | 3,322,000 | 131.52% |
去年の12月水準に対して300万円規模の値上がり状態となっている116508緑文字盤ですが、2022年5月のピーク水準には達していないといえます。
ただ、現在の“2番目に安価な個体”は1480万円となっているため、2022年5月のピーク水準に近いとも感じられる様子だといえます。
先日お伝えしたミルガウス白文字盤の場合、生産終了発覚後の上昇規模が「10万円程度」と、ピーク水準には全く近づいていないという様子である一方、このデイトナ緑文字盤については、ピーク時に近い感覚となっている違いがあるわけです。
また、他の生産終了後に「ガバッと上昇」という事例では、デイトナのメテオライト文字盤(2021年登場版)があります。
緑文字盤とメテオライト、今回、生産終了効果によって大きな上昇となったモデルは、特別感が強いという傾向があるように思います。