腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第153回~ 希少!Wネーム! 『ノーチラス プチコンプリケーション』をご紹介!

2023年4月12日更新

今回は前回に続き人気の『ノーチラス』の希少なWネームモデルが入荷しましたので、ご紹介していきたいと思います。是非最後までご覧ください!

【目次】
◆ 「Ref.5712G-001」 『ノーチラス プチコンプリケーション TIFFANY&CO.』18KWG
「Ref.5712/1A-001」 『ノーチラス プチコンプリケーション TIFFANY&CO.』SS
「Ref.5980/1A-001」 『ノーチラス クロノグラフ TIFFANY&CO.』SS
「Ref.5980/1R-001」 『ノーチラス クロノグラフ TIFFANY&CO.』18KRG
◆ まとめ

「Ref.5712G-001
ノーチラス プチコンプリケーション TIFFANY&CO.』18KWG

ノーチラス』生誕30周年記念となる2006年、18KWG(ホワイトゴールド)ケース×アリゲーターベルト仕様で登場した『ノーチラス プチコンプリケーション』「Ref.5712G-001」。

販売開始から既に17年程経過しているロングセラーモデルは、当店でも10本以上販売した実績がございます。しかしながら、今回ご紹介している【TIFFANY&CO.】とのWネームモデルは初の取り扱いです。市場での流通量が少ない『ノーチラス』、且つ初の取り扱いといったところからも”希少”だということは、容易にお判りいただけるかと思います。

ここで、本題へと入る前に【パテックフィリップ】と【TIFFANY&CO.】の関係性について少しお話ししましょう。

1851年からアメリカ国内の【TIFFANY&CO.】ブティックでは、【パテックフィリップ】の時計を取り扱っています。あまり知られていないかもしれませんが、実は【TIFFANY&CO.】は【パテックフィリップ】のアメリカ国内最古の小売業者なのです。
*現在、Wネームモデルは、ニューヨーク、ビバリーヒルズ、サンフランシスコにある「TIFFANY&CO.」ブティックのみで販売されているようです。

2001年にパートナーシップ150周年を祝い、ハンターケースに『アニュアルカレンダー』を搭載した「T150 Ref.5150」を発表。2008年にはニューヨーク5番街にある【TIFFANY&CO.】の旗艦店内に、米国初となる【パテックフィリップ】サロンをオープンさせ、2013年には5周年を記念した『アニュアルカレンダー』「Ref.5396G」の特別仕様を限定100本で発表しています。このような点からも、両社の関係が特別であることがお判りいただけると思います。

また、本題に戻る前に。当店にて今まで取り扱ってきた【パテックフィリップ】『ノーチラス』×【TIFFANY&CO.】のWネームモデルもご紹介しておきます。

「Ref.5712/1A-001
ノーチラス プチコンプリケーション TIFFANY&CO.』SS

「Ref.5980/1A-001
ノーチラス クロノグラフ TIFFANY&CO.』SS

「Ref.5980/1R-001
ノーチラス クロノグラフ TIFFANY&CO.』18KRG

いかがでしょうか。一見すると何処に「TIFANNY&CO.」の文字があるの!?と思ってしまいますが、よ~く見ると通常のモデルとは少し雰囲気が異なるのが判ります。恐らくですが、【パテックフィリップ】本来の雰囲気を損なうことのないよう、控えめなサイズ感にしたのでしょう。このことからも、相互の信頼関係や敬意を感じますね。

この辺りで話を本題に戻します。

今回ご紹介の「Ref.5712G-001」は、スレート(グレー)文字盤、4時~5時位置のスモールセコンド、7時~8時位置のムーンフェイズ、その外周の日付指針表示、10時~11時位置のパワーリザーブ表示と、全てに無駄がない絶妙なデザインとなっています。

先ほどもお話ししましたが、こちらも例に洩れず、文字盤下部の5時~6時の間に【TIFFANY&CO.】の文字が絶妙な大きさで記載されております。

また、Wネームモデルで重要となるのが保証書の記載内容です。基本的にはリテイラー(販売店)の印が押されていますが(プリントされている)、そこに【TIFFANY&CO.】の記載があるかどうか、これがとても重要なポイントとなるのです。

サファイアクリスタルのスケルトンバックから覗くムーブメントは、1977年にマイクロ・ローターを搭載した極薄型自動巻ムーブメント「Cal.240」をベースとした「Cal.240 PS +IRM +C +LU」。 プチコンプリケーション機構を搭載しながらも、ケース径を40mm、ケース厚を僅か8.52mmに抑えたことで、装着時のストレスがないのは”優秀”のひとことに尽きますね。

保証書日付は2015年7月。使用による細かなスレや目立たない小キズが見られますが、ポリッシュされていないと思われるケース・バックルのしっかりとした印象の良い個体です。

気になる販売価格は、19,800,000円(税込)

商品ページはこちら

人気モデル『ノーチラス』の希少な【TIFFANY&CO.】Wネームで、コンディションも良い商品となりますので、早期販売に至ってしまう可能性”大”です。探されている方は、逃してしまうことが無いようお早めに!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した【パテックフィリップ】と【TIFFANY&CO.】のWネームモデルですが、米国に住所がある方でないとご購入が出来ないようです。今後も入手困難なモデルであることは間違いありませんので、これも一つの縁と捉えていただき、是非この機会にご購入を検討してみてください。たくさんのお問い合わせをお待ちしております!

ではまた!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。