2022年にロレックスとしては「初」のレフティ仕様として登場したGMTマスター2の126720VTNR。
“レフティ”ということに加え“黒緑”ベゼルというカラーリングから、デビュー当初から大注目だったといえます。
そんな126720VTNRのデビュー直後の新品実勢価格は、なんと600万円台という水準。126720VTNRが市場にやっと出回りはじめたといえる6月時点では、668万円もしたのです。
そんな126720VTNRでありますが、現在水準はどうなっているかというと、なんと340万円という状態。
近頃といえば、デビュー直後に『高い』と思ったとしても、その後『もっと高くなる』ということが珍しくありませんが、この126720VTNRについては、デビュー直後水準⇒現在の残価率が約50%。つまり、半値程度となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年7月 の新品実勢価格 |
2023年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 ジュビリーブレスレット 126720VTNR |
新品 | 0年 9ヶ月 |
¥6,680,000 | ¥3,400,000 | -3,280,000 | 50.90% |
なお、126720VTNRには、今回取り上げたジュビリーブレスレット仕様の他に3連ブレスレット仕様があります。
相場としては3連のほうが安く、現在約318万円で3連仕様は購入可能となっています。
“デビュー直後水準から半値程度”といった派手な値下がりを見たのは、筆者の記憶としては、2007年のミルガウス以来であるわけですが、この126720VTNRは今後ミルガウスのような「一筋縄ではいかない値動き」となるのか否かが気になるところだと思います。
ただ、もしも126720VTNRが短期間で生産終了となったなら、ミルガウスとは異なる動きとなることでしょう。
近頃のロレックスは、「特殊要素」を含むモデルを短期間で生産終了とするケースが多く、それら短命モデルは上昇する傾向があります。
オイスターパーペチュアルのカラフル系文字盤だったり、2021年デビューのデイトナメテオライト文字盤等がその最たる例ですが、この126720VTNRもまた、それらと同じぐらい「目立つ存在」です。
このところ、ムーブメント世代交代のためか、“短命モデル”が以前よりも多いロレックスがでありますが、「目立つ存在」の短命モデルは評価される傾向があると感じます。