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現在相場考察

上昇している様子だが、パシャ38mm W3105155

2023年4月12日更新
カルティエのパシャW3105155について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年6月の安値と2023年4月の安値を比較し現在相場を考察。この4年10ヶ月での変動は¥160,000だった。

パシャ38mm W3105155についての考察(2023年4月)

2021年から中古相場が活発化したカルティエパシャ。当初はパシャCの上昇が目立っていましたが、2022年からはパシャ38mmも値動きするようになり、その結果クロノグラフの中古相場は迫最高値更新状態だといえます。

では、同じクロノグラフでもN950(ベゼルがプラチナの高級版)のほうはどうかというと、こちらも上昇している様子。

前回このW3105155をお伝えしたのは2018年6月でしたが、その際の水準は約33万円

その後大きく変わらない状態があったW3105155ですが、現在水準はなんと約49万円となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年6月
の安値
2023年4月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
パシャ38mm
W3105155
中古 4年
10ヶ月
¥338,000 ¥498,000 160,000 147.34%

現在約49万円という状態に達しているW3105155ですが、実は通常版(W31030H3)のように過去最高値更新という様子ではありません。

W3105155は、2001年に登場した“上位版”のN950シリーズというだけあって、通常版よりも従来から中古相場が高め。

2021年以前において、これらパシャ38mmの中古相場は、2010年前後が最も高かったという事情があったわけですが、例えば2011年のW3105155相場は約49万円という水準。つまり、現在水準と変わりないのです。

それに対して、通常版(W31030H3)の2011年水準はどうだったかというと約36万円W3105155は現在、50万円以上となっているわけですから、2010年前後の中古相場を大幅に上回っているといえます。

ちなみに、W3105155は2017年から2020年頃まで、25万円前後で購入可能となったことが何度かありましたが、そういった時期でもN950、すなわちW3105155の中古相場は30万円以上だったわけです。

ですから、これまでの場合、N950のほうが高いというのが当たり前だったわけです。

それが、2022年以降、パシャ38mmの中古相場が伸びるようになってからは、N950と通常版の相場序列が逆転

現在、N950は通常版よりも安価で購入可能であります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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