2021年から中古相場が活発化したカルティエのパシャ。当初はパシャCの上昇が目立っていましたが、2022年からはパシャ38mmも値動きするようになり、その結果クロノグラフの中古相場は迫最高値更新状態だといえます。
では、同じクロノグラフでもN950(ベゼルがプラチナの高級版)のほうはどうかというと、こちらも上昇している様子。
前回このW3105155をお伝えしたのは2018年6月でしたが、その際の水準は約33万円。
その後大きく変わらない状態があったW3105155ですが、現在水準はなんと約49万円となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年6月 の安値 |
2023年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
パシャ38mm W3105155 |
中古 | 4年 10ヶ月 |
¥338,000 | ¥498,000 | 160,000 | 147.34% |
現在約49万円という状態に達しているW3105155ですが、実は通常版(W31030H3)のように過去最高値更新という様子ではありません。
W3105155は、2001年に登場した“上位版”のN950シリーズというだけあって、通常版よりも従来から中古相場が高め。
2021年以前において、これらパシャ38mmの中古相場は、2010年前後が最も高かったという事情があったわけですが、例えば2011年のW3105155相場は約49万円という水準。つまり、現在水準と変わりないのです。
それに対して、通常版(W31030H3)の2011年水準はどうだったかというと約36万円。W3105155は現在、50万円以上となっているわけですから、2010年前後の中古相場を大幅に上回っているといえます。
ちなみに、W3105155は2017年から2020年頃まで、25万円前後で購入可能となったことが何度かありましたが、そういった時期でもN950、すなわちW3105155の中古相場は30万円以上だったわけです。
ですから、これまでの場合、N950のほうが高いというのが当たり前だったわけです。
それが、2022年以降、パシャ38mmの中古相場が伸びるようになってからは、N950と通常版の相場序列が逆転。
現在、N950は通常版よりも安価で購入可能であります。