筆者が個人的に好きなパテックフィリップの5055G-001。パテックフィリップとしては、モダンなデザインが特徴的な1本で、5085/1Aや5054とともに3兄弟的な展開をされていました。
これら3兄弟において、5055の中古相場は、長らく「真ん中」といったところ。最も安価なのがSSの5085/1A、高いのが5054だったわけです。
ただ、これら5055等3兄弟モデルは、2017年頃から2021年頃まで「長らく変わらない」という状態が続いており、その相場も「すごい違い」というわけではありませんでした。
例えば、5055G-001の2019年1月水準は約215万円、5085/1A-001の2020年3月水準は約204万円というように、両者の差はせいぜい10万円程度だったのです。
しかし、値動きするようになってから、両者の伸び率は変化。
長らく200万円前後という水準だった5055や5085/1Aでありますが、この5055G-001の現在水準はどうなっているかというと、358万円であります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年8月 の安値 |
2023年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
コンプリケーション 5055G-001 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥3,179,999 | ¥3,580,000 | 400,001 | 112.58% |
前回5055G-001の様子をお伝えしたのは2021年8月ですが、その際は約317万円でした。
それに対して現在水準は358万円ですから、2021年⇒2023年で40万円ほどの上昇ということになります。
では、5085/1A-001はどうなっているかというと、その答えは約400万円以上という価格帯。
かつて5085/1A-001よりも若干高かった5055G-001は、今や5085/1A-001よりも「結構安い」といえる水準となってしまっているわけです。