腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第156回~ 希少モデル『クロノグラフ』「Ref.5070G-001」をご紹介!

2023年5月2日更新

ようやく暖かな日差しが増え、春の陽気を感じられるようになってきましたね。これからの季節は腕元の露出も増えて来ますので、私は「皆様が一体どんな時計を着けているのかな?」「もしかしたら凄いモデルに出会えるかもしれない!」と、期待に胸を膨らませております。

さて、本日は私が長年に渡って推し続けている”あの”ムーブメントを搭載した人気希少モデルが緊急入荷いたしましたので、そちらをご紹介したいと思います。

【目次】
◆ 「Ref.5070G-001」 『クロノグラフ』18KWG
◆ まとめ

「Ref.5070G-001
『クロノグラフ』18KWG

2002年頃~2006年頃まで製造されていた、18KWG(ホワイトゴールド)ケースに、シルバー文字盤との組み合わせがクールな印象の「Ref.5070G-001」。

同時期に販売されていた、レマニアベースの『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5970G-001」を彷彿とさせるデザインは、20年以上前に登場したモデルではありますが、古さを感じることはなく、クラシカルとモダンが融合しており流石の一言です。

ここで、本題へ入る前に「Ref.5070」シリーズについて、簡単にご説明したいと思います。

最初に登場したのは1998年。1940年代に製造された『クロノグラフ スプリットセコンド』のアヴィエーターウォッチを基に、42mm径の18KYG(イエローゴールド)ケースと黒文字盤の組み合わせで誕生した「Ref.5070J-001」。

インダイヤル、タキメータースケール、アプライドのアラビアインデックス、時・分・クロノ針など、あらゆる箇所がゴールドで彩られており、妖艶な雰囲気が漂う1本となっています。

「Ref.5070J-001」が誕生から約4年後の2002年頃に廃盤となり、代わって登場したのが、今回ご紹介する「Ref.5070G-001」。

カラーリングが大きく変わり、雰囲気が一新されました。

続いて、2004年頃~2008年頃に製造された「Ref.5070R-001」。

18KRG(ローズゴールド)ケースに、温かみのあるグレーがかったシルバー文字盤の組み合わせが、美しく落ち着いた仕上がりとなっています。

そして「Ref.5070」シリーズ誕生10周年となる2008年に登場した、PT(プラチナ)ケースに鮮やかなブルー文字盤を組み合わせた、重厚感漂う上品な印象の「Ref.5070P-001」。

このモデルは翌年には生産が終了となってしまった為、現在同様に当時も市場での出回りが非常に少なかったです。ちなみに、当店でも取り扱いの実績はございますが、やはり注目度は高く、問い合わせを多数いただき即販売完了に至っています。「Ref.5070」シリーズは、限定品ではありませんが、年間の生産本数が決められていたようで、【パテックフィリップ】の中でも格別な時計とされていたのでしょう。

さて、「Ref.5070」シリーズの系譜を一通りお話したところで、話を本題に戻します。

ステップベゼル、しっかりとした太いラグ等、「Ref.5070G-001」のケースデザインはどの角度から見ても美しいの一言に尽きます。

使用によるスレや小キズこそございますが、気になる打ち傷が無く、ベゼル・ケースのエッジが立っている非常に印象の良い個体です。

ケース径は42mmですが、そこまで大きさを感じさせず、着用時のストレスもございません。

サファイアスケルトンバックから眺める事ができるのは、私がしつこいくらいに言い続け、長年推している【レマニア】ベースのムーブメント「Cal.27-70 CHR.」。パーツ一つ一つの仕上げがとても丁寧で、この芸術的なムーブメントは何度見てもうっとりしてしまいます。

保証書日付は2006年3月。付属品もしっかりと揃っております。今後を考えた時に非常に楽しみなモデルでありますし、コレクションにももちろん適しておりますね。
※内箱の内部に経年による劣化が見られます。

気になる販売価格は、10,890,000円(税込)

商品ページはこちら

「Ref.5070」シリーズは、探されている方が多い人気モデル、且つ市場での出回りも非常に少ないモデルとなりますので、気になった方は早めのご決断をオススメいたします!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した「Ref.5070G-001」は当店初の取り扱いです。更に言えば「Ref.5070」シリーズ自体、実はまだ2本目なのです。(※1本目は「Ref.5070P-001」)それだけ市場での流通量が極めて少ないモデルということです。

「Ref.5970」や「Ref.3970」然り、【レマニア】ベースのムーブメントを搭載したモデルは今後更に少なくなっていくと思いますので、その点も考慮すると、状態・価格・付属品も含め、私が太鼓判を押したこちらのモデルは、非常にお買い得なのではと思います。是非とも気になった方は、お早目のご連絡をお待ちしております!(笑)

ではまた!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。