ロイヤルオークに「オフショア」という別シリーズが登場したのは1993年でありますが、その際登場した初代モデルが25721STであります。
そして、2018年には「オフショア誕生25周年」を記念して、初代モデルの復刻版が登場。それがこの26237ST.OO.1000ST.01であります。
26237ST.OO.1000ST.01は、初代復刻版という要素から、出た当初から目立つ存在感があり、相場も高めとなっていました。
デビュー翌年、2019年における26237ST.OO.1000ST.01の中古水準は428万円であるわけですが、これは2019年時点では「SSモデルとしては結構高い」といえる水準だったといえます。
2019年7月頃において、ノーチラス5711/1Aは800万円台程度となっていたため、この復刻オフショアは“ノーチラスよりも高い”というわけではないのですが、ロレックス等、他の人気SSモデルと比較すると「高い」という感覚だったわけです。
そんな26237ST.OO.1000ST.01でありますが、デビュー時から比較的高値ということもあって、2021年頃まで長らく450万円以下という水準が続いてました。
それが2021年12月から26237ST.OO.1000ST.01の様子は一変。12月に560万円台になったかと思いきや、2022年3月には、なんと720万円台に到達。急激な上昇となったわけです。
しかしながら、26237ST.OO.1000ST.01は720万円台をピーク水準としてその後は値下がり。
2022年4月には660万円台、7月には590万円台というように下がっていったわけです。
そして、現在水準はどうなっているかというと、なんと458万円という様子。
2019年7月水準に対して30万円高というように、「大きな差」はなくなっている状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年7月 の安値 |
2023年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク オフショア 26237ST.OO.1000ST.01 |
中古 | 3年 9ヶ月 |
¥4,280,000 | ¥4,580,000 | 300,000 | 107.01% |
このところの人気モデルの値動きといえば、「2022年3月頃までに急上昇⇒その後下落」でありますが、下落した結果、現在では2021年秋頃並となっているモデルが多いように感じます。
つまり、値下がり状態であるものの、2019年水準と比べると「大きな差」がある状態というわけです。
それに対して、この26237ST.OO.1000ST.01は2019年7月水準との差が30万円という状態です。
「2019年水準との差が30万円程度」ということについては、他のモデルと比べると分かりやすいので、先日紹介したデイトナ116509黒文字盤を例としてみましょう。
116509黒文字盤は、今年1月⇒現在でも値下がり傾向となっている様子ですが、現在水準は約427万円。
このオフショア26237ST.OO.1000ST.01と「迷える」ぐらいの価格帯にあるといえます。
しかし、2019年7月頃時点での116509黒文字盤はどういった様子だったかというと、280万円(2019年6月)だったわけです。
当時、その水準でも116509黒文字盤は「上昇」方向の動きだったわけですが、この26237ST.OO.1000ST.01とは比べ物にならないぐらいの価格帯にいたのです。
それが今や、26237ST.OO.1000ST.01と116509黒文字盤は「どちらにしようか」と迷えるぐらい、近い価格帯となっているわけです。
そういった意味で26237ST.OO.1000ST.01は今、なかなか検討する価値がある1本なのではないかと思います。