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現在相場考察

2019年7月水準との差が30万円、ロイヤルオークオフショア26237ST.OO.1000ST.01

2023年5月2日更新
オーデマピゲのロイヤルオークオフショア26237ST.OO.1000ST.01について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年7月の安値と2023年4月の安値を比較し現在相場を考察。この3年9ヶ月での変動は¥300,000だった。

ロイヤルオーク オフショア 26237ST.OO.1000ST.01についての考察(2023年4月)

ロイヤルオークに「オフショア」という別シリーズが登場したのは1993年でありますが、その際登場した初代モデルが25721STであります。

そして、2018年には「オフショア誕生25周年」を記念して、初代モデルの復刻版が登場。それがこの26237ST.OO.1000ST.01であります。

26237ST.OO.1000ST.01は、初代復刻版という要素から、出た当初から目立つ存在感があり、相場も高めとなっていました。

デビュー翌年、2019年における26237ST.OO.1000ST.01の中古水準は428万円であるわけですが、これは2019年時点では「SSモデルとしては結構高い」といえる水準だったといえます。

2019年7月頃において、ノーチラス5711/1A800万円台程度となっていたため、この復刻オフショアは“ノーチラスよりも高い”というわけではないのですが、ロレックス等、他の人気SSモデルと比較すると「高い」という感覚だったわけです。

そんな26237ST.OO.1000ST.01でありますが、デビュー時から比較的高値ということもあって、2021年頃まで長らく450万円以下という水準が続いてました。

それが2021年12月から26237ST.OO.1000ST.01の様子は一変。12月に560万円台になったかと思いきや、2022年3月には、なんと720万円台に到達。急激な上昇となったわけです。

しかしながら、26237ST.OO.1000ST.01は720万円台をピーク水準としてその後は値下がり。

2022年4月には660万円台、7月には590万円台というように下がっていったわけです。

そして、現在水準はどうなっているかというと、なんと458万円という様子。

2019年7月水準に対して30万円高というように、「大きな差」はなくなっている状態であります。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年7月
の安値
2023年4月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
オフショア
26237ST.OO.1000ST.01
中古 3年
9ヶ月
¥4,280,000 ¥4,580,000 300,000 107.01%

このところの人気モデルの値動きといえば、「2022年3月頃までに急上昇⇒その後下落」でありますが、下落した結果、現在では2021年秋頃並となっているモデルが多いように感じます。

つまり、値下がり状態であるものの、2019年水準と比べると「大きな差」がある状態というわけです。

それに対して、この26237ST.OO.1000ST.01は2019年7月水準との差が30万円という状態です。

「2019年水準との差が30万円程度」ということについては、他のモデルと比べると分かりやすいので、先日紹介したデイトナ116509黒文字盤を例としてみましょう。

116509黒文字盤は、今年1月⇒現在でも値下がり傾向となっている様子ですが、現在水準は約427万円

このオフショア26237ST.OO.1000ST.01と「迷える」ぐらいの価格帯にあるといえます。

しかし、2019年7月頃時点での116509黒文字盤はどういった様子だったかというと、280万円(2019年6月)だったわけです。

当時、その水準でも116509黒文字盤は「上昇」方向の動きだったわけですが、この26237ST.OO.1000ST.01とは比べ物にならないぐらいの価格帯にいたのです。

それが今や、26237ST.OO.1000ST.01と116509黒文字盤は「どちらにしようか」と迷えるぐらい、近い価格帯となっているわけです。

そういった意味で26237ST.OO.1000ST.01は今、なかなか検討する価値がある1本なのではないかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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