オーバーシーズといえば、このところ、現行青文字盤の値下がりが目立っている印象があります。
現行青文字盤の4500V/110A-B128は、現在『400万円割れ』という状態となっていますが、2022年3月水準は898万円。ピーク水準と現在水準を比較するとその残価率は約43%という状態であるわけです。
しかし、同じ「現行青文字盤」でも、K18モデルとなると、ピーク水準⇒現在での残価率は全く異なります。
この4500V/110R-B705は、4500V/110A-B128のRG版といえるモデルでありますが、2022年4月時点では1880万円という価格帯に位置していました。
では、RGの現行青文字盤オーバーシーズの現在水準はどうかというと、その答えは1214万円。
こちらも2022年春水準と比較すると“値下がり”ということに変わりないのですが、その残価率は約64%と、SSとは全く異なるわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年4月 の安値 |
2023年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ 4500V/110R-B705 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥18,800,000 | ¥12,140,000 | -6,660,000 | 64.57% |
なお、今回の記事で紹介した個体は未使用品とのことですが、他の中古個体含めた4500V/110R-B705全体のボトムに位置しているため参考とした次第です。
ちなみに、SSの残価率についてですが、ピーク水準ではなくて「やや値下がり状態」だった2022年4月水準(777万円)と現在水準を比べても、約49%となります。
それに対して、このRGモデルは2022年4月水準⇒現在での残価率が約64%ですから、全く異なる数値となっているのがとても興味深いといえます。
オーバーシーズにしてもノーチラスにしても、K18モデルはSSと比べると数が少ないため、値下がりに強いという特徴があるのではないかと、筆者は個人的に思っています。