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現在相場考察

こういった規模の変動をするのは初、カレヒストリーク91030/000R

2023年5月5日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのヒストリークについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年9月の安値と2023年5月の安値を比較し現在相場を考察。この3年8ヶ月での変動は¥542,000だった。

カレヒストリーク 91030/000Rについての考察(2023年5月)

2000年前後という時期にヴァシュロンコンスタンタンが限定モデルとして出したカレヒストリーク

WGとRGモデルが用意されているわけですが、この数年、不思議とWGモデルの流通が多く、RGは見かけないという状態が続いていました。

そして、この1年ぐらいにおいてはWGの中古個体も見かけなくなり、カレヒストリークは以前よりも手に入りづらいという印象になったといえます。

そんなカレヒストリークでありますが、久々にRGが登場。WGは無いのにRGだけがあるという、かつてからすると珍しい状況であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年9月
の安値
2023年5月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
カレヒストリーク
91030/000R
中古 3年
8ヶ月
¥938,000 ¥1,480,000 542,000 157.78%

前回、このRGを紹介できた際は、約93万円で入手できたわけですが、現在水準はなんと148万円にまで上昇。

2019年9月水準と比較して約54万円の値上がり状態となっているわけですが、カレヒストリークこういった規模の変動をするのは初だといえます。

筆者が最初にカレヒストリークに興味をもったのは2000年代前半でしたが、その際はWGもRGも60万円台でした。

その後、2007年の高い時期、及び2013年以降の時期において80万円台ぐらいにまで上昇したものの、カレヒストリークは「アベノミクス」といった大きな出来事が起こらない限り値動きしないという傾向があったといえます。

しかし今、そのようなことが起きていないにもかかわらずカレヒストリークは大幅上昇したわけです。

これがカレヒストリークの「値動きの始まり」なのかについては、今後の様子を見ないとなんともいえないわけですが、今回の値動きはカレヒストリークの歴史に残る出来事だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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