エクスプローラーの214270は、2010年に登場したわけですが、当初出たのは「3・6・9」に白塗料が無いバージョンでした。
これは、今見ると「116世代らしいデザイン」として好意的にも捉えることができるわけですが、デビュー当初はあまり評判が良かったとはいえませんでした。
そういったことがあってか、2016年に214270は異例のマイナーチェンジ。その際、「3・6・9」に白塗料が追加され、前期モデルで“短い”と言われていた針も長くなったわけです。
そのため、新文字盤はデビュー当初から人気度が高く、中古相場はもちろん前期文字盤よりも高め。
新文字盤デビューから2年が経過した2018年の中古相場でも、新文字盤は前期文字盤よりも10万円以上高いという傾向がありました。
そして、そういった差は少なくとも2021年末まで同様となっており、新文字盤は高いという印象があったわけです。
しかし今、214270新文字盤と前期文字盤との相場差が以前よりも縮まっている様子。
現在、前期文字盤のボトム価格は99万7000円ですが、新文字盤は105万4720円。両者の差は、5万7000円程度であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年12月 の安値 |
2023年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー (新文字盤) 214270 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥1,100,000 | ¥1,054,720 | -45,280 | 95.88% |
2022年8月時点において、214270の前期文字盤は「1年前から変わっていない」という記事を出しましたが、それから現在にかけても「変わっていない」状態が続いています。
ですから、214270の前期は2021年8月から1年9ヶ月間相場が変化していないわけです。
それに対して、こちらの新文字盤は若干の値下がり状態。2021年12月時点では110万円だったのが現在では約105万円、というように5万円程度の値下がりが見られるわけです。
その結果、前期と新文字盤との相場差が縮まったわけですが、これまで高い印象だった新文字盤が、旧文字盤と“そこまで変わらない水準”というのはなんだか新鮮な感覚になります。