2021年に5711/1Aは青文字盤が廃止となり、事実上の生産終了状態という感じになりました。
ちなみに、白文字盤については2020年に廃止となっていたため、この時点で従来からレギュラーモデルとして存在した5711/1Aはすべてが生産終了となったわけです。
ただ、それでも5711/1Aが生産終了となっていなかったのは、最後の5711/1Aとして緑文字盤の5711/1A-014が追加されたからです。
5711/1A-014は、発表されたときから「激レアモデル」になるということが明白でしたが、いざ中古個体が登場すると、その評価額は度肝を抜くぐらい高い価格帯でした。
最初に5711/1A-014の中古を確認できたのは2022年の4月でありますが、その際の売値は8888万円だったわけです。
その頃といえば、5711/1A-010(青文字盤)が2000万円以上という状態。緑文字盤は青文字盤の4倍程度だったことになります。
さて、5711/1A-010といえば、2022年春から今にかけて値下がりしている様子がありますが、その結果、現在水準は1300万円台と、2021年春頃並にまで値下がりしています。
では、緑文字盤はどうかというと、こちらは4884万円という状態。
5711/1A-014は、この1年で4000万円ほどの値下がりとなっているわけですが、興味深いことに、“青文字盤相場の4倍程度”というポジションに変化はないのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年4月 の安値 |
2023年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-014 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥88,880,000 | ¥48,840,000 | -40,040,000 | 54.95% |
2022年4月⇒現在における5711/1A-014の残価率は約54%という数値ですが、これは他のラグスポと同程度だと感じます。
ただ、5711/1A-014は2022年4月水準が8888万円という価格帯であるため、“他のラグスポと同程度の下落率”になると、約1年で4004万円の下落ということになってしまうわけです。
ちなみに、5711/1A-014の現在水準について、私の個人的な見解を述べると、良い選択だと思います。
というのも、青文字盤の現在水準が2021年並という状態だからです。
先のように、「緑文字盤は青文字盤の4倍程度」という傾向がありますが、この関係が今後も続くと仮定した場合、5711/1A-014が実際には出回っていなかった2021年春頃相場で購入可能というのは、なかなかない機会だと思うのです。
私含め、この金額をポーンと出せる方はなかなかいないと思いますが、5000万円ぐらいすぐ出せるという方は、楽しい買い物になるのでは、と思います。