デイト表示なしのサブマリーナ14060に“M”がついたのは2000年のこと。この“M”が表すのはムーブメントの違いです。
“M”が付く以前のキャリバー3000から3130に変わったということは、当時そこそこ大きく取り上げられたと思います。新しい3130の特徴はツインブリッジになったということ。これはムーブメントの写真を見ると目に見えて分かりやすい構造なので、筆者を含めて中身に詳しくない一般的な時計好きに対して『なんとなく凄そう』と思わせるのには良い構造。
よって、その新しいムーブメントを搭載したモデルには“M”をつけた、というブランディングはさすがロレックスだと思います。
当時、3130にムーブメントが変わったのは、このサブマリーナの他にもエアキングやエクスプローラがありますが、エアキングは各モデルに“M”がついたのに対してエクスプローラだけは14270から114270へとリファレンスも変更されています。
そんなわけで、これが出た当時、リファレンスが変更となったエクスプローラのほうは新型扱いとなり114270の流通相場はかなり高いものでした。
しかし、それに対してサブマリーナノンデイトは、サブマリーナデイトの安いバージョンという扱い。
よって、こちらの流通相場はエクスプローラよりもだいぶ安い水準でした。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年4月 の安値(ヤフオク) |
2016年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 14060M |
中古 | 4年 5ヶ月 |
¥288,000 | ¥507,600 | 219,600 | 176.25% |
それが今となっては114270よりだいぶ高い相場。
このサブマリーナノンデイト、当時人気がそこまで無かったわけではありませんが、どの店にも置いてあるという存在ではありませんでした。
例えば、エクスプローラやサブマリーナノンデイトデイト(16610)のほうであれば、近所のドンキホーテでも手に入るぐらい身近な存在でしたが、ノンデイトはそこそこ大きな販売店に行かないと置いてありません。
また、値段も16610とそこまで違うわけでもなく、どうせ買うならもう少し予算を上げて16610にしようと考えた人も多いのかもしれません。
ただ、ノンデイトは初期型のイメージを踏襲しているという点や、軍用時計っぽいイメージがあり、時計ファンには人気のある時計。
時計に詳しい人であれば、NATOベルトい付け替えて楽しんだりしているでしょうが、初めて時計を買う人が知識がない状態で、お店に行ってこの時計を選ぶということにはあまりならないでしょう。
ちなみに、この14060Mには3つの違いが存在するので要注意。
新しい順に、
という違いがあります。
16610のほうも高値ですが、それよりちょっとだけ高い14060M。
2000年前半に新品で買った人は、今売れば利益が出る可能性大です。