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現在相場考察

20万円割れ、パシャC W31023M7

2023年5月16日更新
カルティエのパシャCW31023M7について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年9月の安値と2023年5月の安値を比較し現在相場を考察。この1年8ヶ月での変動は¥-16,160だった。

パシャC W31023M7についての考察(2023年5月)

パシャCは、リーマンショック後に15万円以下という水準になったわけですが、その後、長らくそういった状態が続いていました。

他のモデルであれば、リーマンショック後に下落したとしても、アベノミクス後に回復するといった例が一般的でしたが、パシャCは違ったのです。

しかし2021年、そんなパシャCに異変が起こりました。

それまでおおよそ15万円前後という水準に位置したパシャCが、2021年夏頃から20万円以上という水準に変化。パシャCには、様々な型番がありますが、その頃から、いずれも20万円以上となったといえたわけです。

そんなパシャCでありますが、近頃、気になる変化が起こっているといえます。

それは、どういうことかというと、20万円割れするモデルが増えているという点です。

今回は、グレーグリッド文字盤であるW31023M7を例としましたが、これ以外でも、現在20万円割れとなっているパシャCが多いのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年9月
の安値
2023年5月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
パシャC
W31023M7
中古 1年
8ヶ月
¥209,800 ¥193,640 -16,160 92.30%

W31023M7は、2021年9月に20万円台となってから最近まで、20万円以上という水準をキープしていました。

一時はボトム価格が28万円という状態にまで達していた様子もあったぐらい、“10万円台”からは遠のいていたと感じられたわけですが、それがここに来て、ボトム近辺に位置する個体が20万円割れとなってしまっているのです。

2021年夏以降、パシャCに限らず、この世代のカルティエの上昇が目立っているため、今回のパシャCの動きは気になるところだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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