2021年において、上昇している様子があったエクスプローラーの1016。2月には150万円台だったのが、9月には170万円台となり、10月には210万円台に達していました。
1016は、90年代後半において、「憧れロレックスの代名詞」といった存在感でしたが、2010年代になるとマニアックなキャラクターに変化。
そういったことがあってなのか、2020年頃までにおいても、あまり目立った相場変化がなかったわけです。
ただ、1016はとても格好良いモデル。これは4桁全般にいえることなのですが、決して“流行り”ではない要素があるにも関わらず、2010年代になってからなぜか伸びないという傾向があります。
その理由は、4桁ならではの“手を出しづらい”という点。特に日本ロレックスがメンテナンスを受け付けてない型番の場合は、考えることが多いといえます。
しかし、1016は日本ロレックスの明細書付き個体が多く、その日付は2022年といったように、最近の場合も珍しくありません。
ですから、1016の多くは、今でも日本ロレックスでのメンテナンスが可能と思われるわけで、4桁の中では、最も“手を出しやすい部類”だといえるでしょう。
そういったことがあってなのか、2021年において1016は目立った上昇となっていたかと思われます。
ただ、現在の1016相場を見ると、2021年10月水準よりも安価な状態。日本ロレックス明細書あり個体のボトム価格は、2021年10月よりも約37万円安くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年10月 の安値 |
2023年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エクスプローラー (日本ロレックス明細書) 1016 |
中古 | 1年 7ヶ月 |
¥2,180,000 | ¥1,802,500 | -377,500 | 82.68% |
近頃といえば、「2022年春に上昇⇒その後下落」となった結果、2021年10月並となったモデルが珍しくありません。
しかし1016の場合、2022年春頃に目立った上昇となった形跡はないわけですから、他の人気モデルとは事情が異なるといえます。