初の自社製ムーブメント搭載モデルとして2006年にしたPAM00233。デビューした時期が2006年と腕時計が全体的に高くなりつつある時期であったことや、“初の自社製ムーブメント”という理由からデビュー後しばらくは中古でも100万円以下にはならなかったこの時計。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年1月 の安値(ヤフオク) |
2016年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノール1950 GMT PAM00233 |
中古 | 8年 8ヶ月 |
¥1,011,000 | ¥669,600 | -341,400 | 66.23% |
現在でも新品は100万円以上というのが相場の模様ですが、中古のほうは60万円台まで値下がりしています。
パネライが全体的に安かった2010年頃でも70万円台なので、今の相場はPAM00233史上最も安い相場かもしれません。
これ、100万円といわれると高い感じがしますが、パネライの自社ムーブメントということで長らくそれぐらいの相場をキープしていました。
しかし、今はそこから30万円以上の値下がり状態です。
この内容が60万円台となるとかなりお買い得。
だってこれ、自社ムーブメントの機械というだけでなく、機械自体の評判や、時計の作りもかなり良いのです。
たとえばこの風防。ドーム型ですが、サファイアクリスタル。
サファイアクリスタルをドーム型にするのはコストがかかるため、パネライ以外のブランドでやっているところをあまり見かけません。
また、パワーリザーブインジケーターも他のブランドでは見られない表現をするなどデザイン的な魅力も優れています。
ただしこの時計、初の自社製ということでメンテナンスに心配が残ります。
通常、ムーブメントはそんなにすぐ壊れるモノではないのですが、これは初の自社製というだけでなく、独特の動きをするパワリザを搭載。また、8日間のパワーリザーブというのも魅力的な機能ですが、壊れやすいかどうかという点では心配です。
これ、万が一壊れたならば、その際のオーバーホール基本料金は8万円と、三雲ブランドに匹敵する水準です。
基本料金はあくまで“基本”なので、オーバーホールが必要となったら10万円以上の覚悟が必要かもしれません。
ということで、60万円台でこれが買えるというのは魅力的ですが、メンテナンスの心配が若干あるのがマイナスな点です。
また、同じ値段でエルプリ搭載のクロノグラフモデルが買えるため、それと比較すると、迷うところだと思います。