裏スケとは裏蓋が透明な素材でできている仕様のことである。シースルーバックとも呼ばれる。
裏スケとは「裏スケルトン」の略語である。
本来「スケルトン」という言葉は「骨格」を意味する言葉であるため、“中の機械が目に見える構造”ということを意図する言葉ではない。しかし、そのようなことを「スケルトン」と呼ぶことが時計にかぎらず一般化している。1998年の時点ですでに「スケルトン」という言葉は一般化していた。その頃登場した初代iMacの半透明ボディは「スケルトンボディ」と呼ばれている。
ムーブメントを見せるために裏蓋の中心部にサファイアクリスタルを用いたメカニズムとなっている。“裏スケ”を採用するモデルは、ムーブメントも美しく仕上げられている場合が多い。
裏スケは人気要素の一つであるが、ロレックスでは採用事例がない。
つけ心地において表面が平らなサファイアクリスタルは肌とベタッとくっつきやすく、ヘアライン仕上げのステンレスに劣る。サファイアクリスタルでもヘアラインのように表面に凹凸をつければ、つけ心地が改善されるだろうが、それを行うと半透明状態となり『ムーブメントを眺める』という本来の目的が達成できなくなる。