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腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第160回~ 未使用品!『パーペチュアルカレンダー』「Ref.5140R-011」をご紹介!

2023年5月30日更新

さて本日は、オススメポイント満載な『パーペチュアルカレンダー』が入荷して参りました。先代モデルと併せてご紹介していきたいと思います。是非とも最後までお付き合いください。

【目次】
◆ 「Ref.5140R-011」 『パーペチュアルカレンダー』18KRG
◆ まとめ

「Ref.5140R-011
『パーペチュアルカレンダー』18KRG

2014年に登場した、18KRG(ローズゴールド)ケース×シルバーオパーリン文字盤が上品な印象の「Ref.5140R-011」。

ケース径は37.2mmと、先代モデルにあたる「Ref.3940」の36mmから、1.2mm程サイズアップしており、全体的な見た目のバランスが良くなりました。文字盤デザインはバーインデックスが長くなり、インダイヤルの数字・文字が大きくなったことで視認性も向上しています。

ここで、先代モデル「Ref.3940」、後継モデル「Ref.5140」の特徴や系譜について簡単にお話ししていきましょう。


*出典元:Ref.3940G-001

1985年、次世代を担うモデルとして、名機「Cal.240 Q」を搭載して登場した『パーペチュアルカレンダー』「Ref.3940」。

ケース厚が抑えられた36mmサイズで、バランスが良くクラシカルな雰囲気も併せ持つ、存在感ある「Ref.3940」。2006年まで、約20年間も製造されていたこのロングセラーモデルは、18KYG(イエローゴールド)、18KRG(ローズゴールド)、18KWG(ホワイトゴールド)、PT(プラチナ)の4素材で展開されていました。今まで市場では、18KYG(イエローゴールド)が多く出回っていた印象ですが、近年では「Ref.3940」自体、見かけることが非常に少なくなってきていますので、今日(こんにち)における希少性や人気の高さが窺えます。(ちなみに先日、上記画像の18KWG(ホワイトゴールド)のモデルが入荷しましたが、掲載翌日には販売完了となっています。)


*出典元:Ref.3940J-014

「Ref.3940」は、大別するとダイヤルバリエーションが3つに分類されており、現在、当店で在庫している時計は第三世代の個体となります。(上記画像のモデル。)

各々の世代の特徴は以下の通りです。

《第一世代》
・1985年~1987年に製造され、個体数は約700本。
・3時/9時位置にあるインダイヤルが窪んでおり、文字盤とインダイヤルで色が異なる。
《第二世代》
・1987年~1989年に製造され、個体数は約800本。
・3時/9時位置にあるインダイヤルが少し大きくなり、窪みも浅く、文字盤とインダイヤルの色味もほぼ同色。
《第三世代》
・1989年~2006年に製造。
・3時位置の閏年表示の数字が線で分割されている。

そして、2006年の「Ref.3940」ディスコン(廃盤)に伴い誕生した『パーペチュアルカレンダー』「Ref.5140」。

当初は18KWG(ホワイトゴールド)ケース×シルバーオパーリン文字盤の「Ref.5140G-001」のみの展開となっていましたが、後に素材や文字盤違いの展開が増え、バリエーションも豊富になりました。

「Ref.5140」シリーズの系譜
2007年:「Ref.5140J-001」(18KYG(イエローゴールド)ケース×シルバーオパーリン文字盤)
2010年:「Ref.5140R-001」(18KRG(ローズゴールド)ケース×ブラウン文字盤)
:「Ref.5140P-001」(PT(プラチナ)ケース×ブルー文字盤)
2014年:「Ref.5140R-011」(18KRG(ローズゴールド)ケース×シルバーオパーリン文字盤)
:「Ref.5140P-013」(PT(プラチナ)ケース×ダイヤモンドインデックスの黒文字盤)

ここで、今回ご紹介する「Ref.5140R-011」の話に戻ります。

スケルトンバックから鑑賞出来るムーブメントは、約40年前に採用されてから、今もなお現役で活躍し続けている「Cal.240 Q」。ケース厚も9mmに抑えられているため、腕なじみ、収まりともに良く、着用時のストレスが全くありません。やはり【パテックフィリップ】の技術力の高さには脱帽ですね。

未使用品で保管状態も抜群。アリゲーターベルトもシワ等が一切無く、パーフェクトなコンディションとなっております。

保証書日付は2016年4月。付属品も完品で非常にキレイな状態です。このような完璧な状態のモデルは、今後市場で見つけるのは極めて困難だと思われます。

グランドコンプリケーション』モデルながらも非常に薄いケースとなっておりますので、上品かつエレガントな時計をお探しの方に是非オススメいたします!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

最近は海外のお客様のご来店も多く、ありがたいことに【パテックフィリップ】の売れ行きが好調となっておりますので、すぐ旅立ってしまうことも予想されます。気になった方は、ご相談のみでも早めのご連絡をお待ちしております!!

ではまた!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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