2016年頃まで「相場が高くて値動きも優秀」という印象だったランゲ&ゾーネのダトグラフ。
そのYGモデルである403.032は、2016年3月時点で約537万円という水準に達していました。
2016年時点では、500万円以上という価格帯のモデルで「値動きしている」という存在は珍しかったため、ダトグラフには「すごく優秀」という印象があったわけです。
しかしながら、2017年以降ダトグラフは元気がない様子となり、2018年にはなんと「2016年水準よりも安価」に変化。
2016年は下落トレンドがあった年である一方、2018年はそこから値上がりしていた時期であります。
つまり、2016年⇒2018年の比較では「値上がり」となるモデルが多かったわけですが、ダトグラフの403.032は、それらとは逆に「2016年⇒2018年で値下がり」していたのです。
そして、その後も403.032は値下がりが続き、2020年11月には2018年水準よりも更に安価な状態になってしまいました。
2020年にも下落トレンドがあったとはいえ、2016年⇒2018年⇒2020年と値下がりが続くモデルは珍しかったわけです。
そんなダトグラフでありますが、2022年からは息を吹き返したかのように「目立った上昇」に転じます。
ただ2022年時点では、このYGの403.035が売られていなかったため、その時点では403.035が、2020年時点からどのぐらい回復となっていたのかが分かりませんでした。
しかし、2023年になると403.035の中古個体が複数出現。
その相場はどのぐらいかというと、なんと1038万円という状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年11月 の安値 |
2023年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ランゲ&ゾーネ
ダトグラフ 403.032 |
中古 | 2年 6ヶ月 |
¥4,600,000 | ¥10,380,000 | 5,780,000 | 225.65% |
この403.035の現在相場は、2016年における「500万円台」に近い印象だと思います。
そういった意味で403.035は、ようやく2016年までのダトグラフらしい相場に戻ったといえるでしょう。