2019年まで「30万円台で購入可能なK18モデル」として紹介していたブルガリのAL38G。
これは、「アルミニウム」のK18モデルでありますが、アルミニウムは素材名ではなくモデル名。当時のブルガリは、各シリーズにK18モデルを投入する傾向があったため、アルミニウムやソロテンポといったエントリーを担うモデルにもK18モデルを用意していたのです。
ただ、エントリーといってもアルミニウムはスポーツモデル。あえて、アルミ素材を使って「カジュアルなスポーツモデル」に仕立てたというのが、90年代ブルガリの素晴らしさであります。
かつて「30万円台で購入可能なK18モデル」といえば、先日紹介した復刻カレラがありますが、そちらが「クロノグラフで安価」という特徴だった一方、このAL38Gは「スポーツモデルで安価」という印象でした。
では、そんなAL38Gが現在でも30万円台で購入可能なのかといえば、答えは「否」であります。
このAL38G、現在水準はなんと約61万円。2019年までは「30万円台で購入可能」という様子が当たり前でしたが、今となってはその倍近い状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年5月 の安値 |
2023年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
アルミニウム AL38G |
中古 | 4年 1ヶ月 |
¥348,000 | ¥618,000 | 270,000 | 177.59% |
AL38Gは、2019年後半から40万円台という状態が見られましたが、その頃から「個体数が少なくなり、40万円台でもABランク未満個体」が見られるようになりました。
そのような状態が続いており、相場が説明しづらかったため、なかなか記事化できなかったわけですが、そうしているうちに60万円台になってしまったわけです。
ちなみに、2019年頃までは、同じブルガリのCH35G(クロノグラフ、クォーツ、革ベルト)が「30万円台で購入可能なK18」となっていましたが、当時は、AL38GよりもCH35Gのほうが高めといった印象でした。
しかし今、CH35Gは約48万円という状態。このAL38Gは約61万円ですから、大きな差をつけたといえます。