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現在相場考察

60万円台になってしまった、アルミニウムAL38G

2023年6月14日更新
ブルガリのアルミニウムAL38Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年5月の安値と2023年6月の安値を比較し現在相場を考察。この4年1ヶ月での変動は¥270,000だった。

アルミニウム AL38Gについての考察(2023年6月)

2019年まで「30万円台で購入可能なK18モデル」として紹介していたブルガリAL38G

これは、「アルミニウム」のK18モデルでありますが、アルミニウムは素材名ではなくモデル名。当時のブルガリは、各シリーズにK18モデルを投入する傾向があったため、アルミニウムソロテンポといったエントリーを担うモデルにもK18モデルを用意していたのです。

ただ、エントリーといってもアルミニウムスポーツモデル。あえて、アルミ素材を使って「カジュアルなスポーツモデル」に仕立てたというのが、90年代ブルガリの素晴らしさであります。

かつて「30万円台で購入可能なK18モデル」といえば、先日紹介した復刻カレラがありますが、そちらが「クロノグラフで安価」という特徴だった一方、このAL38Gスポーツモデルで安価」という印象でした。

では、そんなAL38Gが現在でも30万円台で購入可能なのかといえば、答えは「否」であります。

このAL38G、現在水準はなんと約61万円。2019年までは「30万円台で購入可能」という様子が当たり前でしたが、今となってはその倍近い状態となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年5月
の安値
2023年6月
の安値
変動額 残価率
ブルガリ
アルミニウム
AL38G
中古 4年
1ヶ月
¥348,000 ¥618,000 270,000 177.59%

AL38Gは、2019年後半から40万円台という状態が見られましたが、その頃から「個体数が少なくなり、40万円台でもABランク未満個体」が見られるようになりました。

そのような状態が続いており、相場が説明しづらかったため、なかなか記事化できなかったわけですが、そうしているうちに60万円台になってしまったわけです。

ちなみに、2019年頃までは、同じブルガリCH35G(クロノグラフ、クォーツ、革ベルト)が「30万円台で購入可能なK18」となっていましたが、当時は、AL38GよりもCH35Gのほうが高めといった印象でした。

しかし今、CH35G約48万円という状態。このAL38G約61万円ですから、大きな差をつけたといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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