パシャ38mmのパワーリザーブといえば12時位置にGMTがついたモデルのほうを連想するかもしれません。特に90年代後半から2005年ごろまで3針(グリッドあり、なし)、GMTパワーリザーブ、クロノグラフの3つがパシャ38mmのラインナップでした。
しかし、パシャ38mmにはもう一つパワーリザーブが存在します。
それが、このベゼルが金のコンビモデルです。
これ、ブレスレット仕様もあるのですが、そちらに採用されるブレスレットはコンビではなくステンレス。
つまり、このパワーリザーブモデル、コンビというよりデイトジャストのWGベゼルのような感じで、イエローゴールドベゼルを搭載したステンレスモデルなのです。
また、上記38mm3兄弟が裏スケ仕様なのに対して、このモデルは通常の裏蓋を採用。
おそらく上記3兄弟より0.5世代前のモデルだと思うのですが、90年代後半まで普通に販売されていた模様です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年11月 の安値(ヤフオク) |
2016年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
パシャ38mm W3101255 |
中古 | 2年 10ヶ月 |
¥268,000 | ¥249,480 | -18,520 | 93.09% |
パシャC白文字盤と同じような12、3、9のフォント、ブルーの針、そして中央のみギョーシェというデザイン。
これ、非常に美しいと思います。
普通に考えれば、裏スケでもなく、GMTもないこのモデル。
同じ価格であれば、ステンレスブレスレットのパシャ38mmGMTを買ったほうがお得感があると思います。
しかし、このGMT無しのモデルには、それよりも高級感があると思うのです。
つまり、内容から判断すると、
というほうがお得。
しかし、
というこちらのほうが高級感があると思うのです。
ブレスレット+GMTモデルはオメガやロレックスなどをすでに持っている人にとっては被ってしまう存在だと思います。
それに対して革ベルトのパワーリザーブはかぶる時計があまり無さそうな存在。
例えば革ベルトのパテックフィリップを持っている人だとしても、なんとなく「ハズシ」な気分となった場合、この時計はサラッとつけるのにうってつけだと思います。
そしてこの時計、2013年との比較だけでなく2010年頃との比較でも大体25万円前後という感じ。
よって、これだけ相場が変わらなければ、投資にはならなくとも、ちょっと違う味を味わうのには良い選択肢なのではないでしょうか。