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現在相場考察

2018年5月水準の2倍以上、カラトラバ 3923J

2023年6月27日更新
パテックフィリップのカラトラバについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年5月の安値と2023年6月の安値を比較し現在相場を考察。この5年1ヶ月での変動は¥927,720だった。

カラトラバ 3923Jについての考察(2023年6月)

少なくとも2019年頃まで、「100万円以下で購入可能なパテック」の二大巨頭だったといえる3923J。3796とともに、“時計マニアからの評価は高い”のに“中古相場は高くない”という状態になっていました。

しかし、3796は2021年に100万円以下という水準から、かけ離れた価格帯に変化。現在では200万円以上に達しています。

では、かつて3796と同じような評価だったといえる3923はどうかというと、現在、3923J約180万円という状態。

2018年5月において3923Jは、約87万円で購入可能だったわけですが、そこから現在までにかけて92万円ほどの上昇となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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【中古】 【良品】 パテックフィリップ カラトラバ シルバー 3923J-001 イエローゴールド

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年5月
の安値
2023年6月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
3923J
中古 5年
1ヶ月
¥879,800 ¥1,807,520 927,720 205.45%

2018年5月⇒現在にかけて2倍以上となっている3923Jですが、実は3796Jと比べると、3796のほうがやや優秀といえる側面があります。

というのも、2019年11月時点の3796Jの中古相場は約89万円と、この3923Jの2018年水準と全く同様だったわけですが、現在では200万円以上となっているからです。

いずれにしても、2019年頃までにおいて、『時計マニアからの評価は高いのに、中古相場は安価』という状態だったこれら2本は、2023年現在までに「2倍以上」という状態になっていることに違いなく、どちらも“化けた”といえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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