2001年に“パテックフィリップアクアノートのライバル”といったポジションで登場したピアジェのアップストリーム。
このモデルが出るまで、ピアジェは「SSモデルはつくらない」といわれていましたが、例外的に出たのがアップストリームでした。
しかしその後は、アップストリーム以外でもSSモデルが登場し、今ではSSモデルは珍しくなくなっています。
ピアジェSSモデルの先駆けとなったアップストリームですが、そのラインナップはSSに限らず、K18モデルも存在します。
それが、このG0A26011であるわけですが、2000年代前半の新品実勢価格は170万円台といったところでした。
ちなみに、このアップストリームの上級モデル(アクアノートに対するノーチラスのような関係)である「ポロ」のYGモデルは、同じ時期、約168万円という新品実勢価格でした。
ポロよりもアップストリームのK18のほうが高かったわけですが、これは“SSモデルが中心でK18はレア”だったからでしょう。
ノーチラスの3800/1Jとアクアノートの5065/1Jを比較した場合、圧倒的にアクアノートのほうが高いことと“同じ”であります。
そんなアップストリームのK18モデルですが、現在の中古相場は198万円という状態。
これは、ちょうど19年前の新品実勢価格よりも約18万円ほど高値であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2004年7月 の新品実勢価格 |
2023年7月 の中古安値 |
変動額 | 残価率 |
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ピアジェ
アップストリーム G0A26011 |
新品 | 19年 0ヶ月 |
¥1,792,770 | ¥1,980,000 | 187,230 | 110.44% |
これまで、ピアジェは「素晴らしいのに中古相場が安価」という傾向がありましたが、このところアップストリームは評価されてきた印象があります。
2021年頃まで、アップストリームのSSモデルは30万円台で入手可能でしたが、去年ぐらいから上昇し、今ではSSモデルの中古売出しは0という状態になっています。
こういった様子は、これまでとは明らかに違うといえるわけで、近頃のピアジェはアップストリームから評価が高まってきつつある、という感覚になります。