ロレックスのオイスタークォーツといえば、先日の記事でもお伝えしたように近頃“かなり評価されている”という印象があります。
3年ぐらい前までオイスタークォーツは、“機械式よりも明らかに安価”という立ち位置だったのが、現在では“同年代の機械式と同水準かそれ以上”という中古相場。
かつてとは評価が全く変わっているわけです。
そんなオイスタークォーツでありますが、例外的に以前から高値というモデルが存在。
それが、デイデイトの19019A(19019含む)なのですが、これは2018年時点から160万円台という価格帯に位置。当時、118209が150万円台だったため、オイスタークォーツのWGは“2世代後の機械式よりも高値”となっていたことになります。
興味深いのは、同じオイスタークォーツのデイデイトでもYG(19018)は2018年時点で100万円以下という状態だったのに、WGとなると160万円台だったという点であります。
つまり、オイスタークォーツのYGは「最も安価なデイデイト」だったわけですが、WGとなると「結構高い部類」という差があったのです。
さて、この19019Aのように、2018年時点から“高い”という印象があるモデルは、場合によってはその後の伸びが鈍化するということがあります。
先日お伝えしたターノグラフの日本限定も2018年時点で“高かった”わけですが、2021年時点ででも“そこまで変わらず”という状態になっていました。
では、19019Aはどうかというと、こちらも2022年時点までは「2018年水準と大きく変わらず」という状態。まさに、日本限定ターノグラフと同じだったといえます。
しかし今、そんな19019Aは急上昇。
現在水準は、約342万円となっているのですが、これは2018年8月水準の倍。上昇した額は、173万円という規模であります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年8月 の安値 |
2023年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 銀文字盤 19019A |
中古 | 4年 11ヶ月 |
¥1,698,000 | ¥3,428,000 | 1,730,000 | 201.88% |
2018年も現在も、なぜか19019はダイヤ文字盤の19019Aが出る傾向があるため、過去記事でも今回の記事でも19019ではなく、19019Aを取り上げています。
なお、2018年の記事にも書きましたが、この19019Aは2010年時点で「YGの2倍程度」といった中古相場だったため、長らく「相対的に高い」という位置が変わりません。
ただ、2018年⇒2022年頃までにおいて、あまり伸びていなかったため、今回の値動きは急上昇といった状態。
その結果、19019Aは2018年8月水準の倍、2022年1月水準との比較でも1.73倍となっているのです。