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現在相場考察

2018年8月水準の倍、デイデイト19019A銀文字盤

2023年7月9日更新
ロレックスのデイデイト19019Aについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年8月の安値と2023年7月の安値を比較し現在相場を考察。この4年11ヶ月での変動は173万円の値上がりだった。

デイデイト 銀文字盤 19019Aについての考察(2023年7月)

ロレックスオイスタークォーツといえば、先日の記事でもお伝えしたように近頃“かなり評価されている”という印象があります。

3年ぐらい前までオイスタークォーツは、“機械式よりも明らかに安価”という立ち位置だったのが、現在では“同年代の機械式と同水準かそれ以上”という中古相場。

かつてとは評価が全く変わっているわけです。

そんなオイスタークォーツでありますが、例外的に以前から高値というモデルが存在。

それが、デイデイトの19019A19019含む)なのですが、これは2018年時点から160万円台という価格帯に位置。当時、118209150万円台だったため、オイスタークォーツのWGは“2世代後の機械式よりも高値”となっていたことになります。

興味深いのは、同じオイスタークォーツのデイデイトでもYG(19018)は2018年時点で100万円以下という状態だったのに、WGとなると160万円台だったという点であります。

つまり、オイスタークォーツのYGは「最も安価なデイデイト」だったわけですが、WGとなると「結構高い部類」という差があったのです。

さて、この19019Aのように、2018年時点から“高い”という印象があるモデルは、場合によってはその後の伸びが鈍化するということがあります。

先日お伝えしたターノグラフの日本限定も2018年時点で“高かった”わけですが、2021年時点ででも“そこまで変わらず”という状態になっていました。

では、19019Aはどうかというと、こちらも2022年時点までは「2018年水準と大きく変わらず」という状態。まさに、日本限定ターノグラフと同じだったといえます。

しかし今、そんな19019A急上昇

現在水準は、約342万円となっているのですが、これは2018年8月水準の倍上昇した額は、173万円という規模であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年8月
の安値
2023年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
銀文字盤
19019A
中古 4年
11ヶ月
¥1,698,000 ¥3,428,000 1,730,000 201.88%

2018年も現在も、なぜか19019はダイヤ文字盤の19019Aが出る傾向があるため、過去記事でも今回の記事でも19019ではなく、19019Aを取り上げています。

なお、2018年の記事にも書きましたが、この19019Aは2010年時点で「YGの2倍程度」といった中古相場だったため、長らく「相対的に高い」という位置が変わりません。

ただ、2018年⇒2022年頃までにおいて、あまり伸びていなかったため、今回の値動きは急上昇といった状態。

その結果、19019A2018年8月水準の倍、2022年1月水準との比較でも1.73倍となっているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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