見た目はオイスタークォーツなのに、実は機械式という1503。
また、この1503はオイスターパーペチュアルデイトでありますが、オイスタークォーツにはデイトジャストとデイデイトしか展開されていないため、これまた意外性があるといえます。
さらに1503には、ロレックスでは採用事例がほぼないといえる「インナーベゼル」が採用。意外性のてんこ盛りという内容になっているわけです。
では、この1503はどういったモデルなのかというと、「オイスター50周年記念モデル」。
ロレックスでは、周年記念モデルの展開は珍しく、それ専用のモデルを出すというのは、この1530ぐらいしかないといえます。
そういった意味で、1503は希少性のかたまりのようなモデルだといえるわけですが、それだけ濃いキャラクターだけあって以前から相場は高めです。
前回これをお伝えしたのは2018年5月でありますが、その頃すでに113万円という水準。当時、非・スポーツ系のSSモデルで100万円超えというロレックスはほぼ無いといえたため、1503は抜きん出て高い非・スポーツだったといえます。
そんな1503でありますが、2023年現在の相場はどうなっているかというと約260万円。
2018年5月水準に対して約147万円の上昇であると同時に、2.3倍ほどの上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値 |
2023年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
オイスターパーペチュアルデイト 1530 |
中古 | 5年 2ヶ月 |
¥1,130,000 | ¥2,604,800 | 1,474,800 | 230.51% |
1503のような“希少性があり”、“相対的に高い”というモデルはやはり伸びるというのが、今回の値動きを見た筆者の印象であります。
1503はそこまで知名度が高いモデルではありませんが、これだけ濃いキャラクターであり、なおかつ以前から相場は他のSS非スポーツ系と比べると高値。
そういったモデルは、その時点の相場ではなんとなく割高感があるように感じるかもしれませんが、結果的に伸びる事例が多いと思います。