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現在相場考察

70万円台後半となっている、サントスガルベW20099C4

2023年7月19日更新
カルティエのサントスガルベW20099C4について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年2月の安値と2023年7月の安値を比較し現在相場を考察。この2年5ヶ月での変動は¥198,000だった。

サントスガルベ W20099C4についての考察(2023年7月)

2005年に追加されたサントスガルベの「XL」サイズ。以前から、LMといった通常のメンズサイズと比べて相場は“高め”という傾向がありますが、近年ではさらに高くなっているといえます。

とはいえ、近頃はサントスガルベ全体が上昇傾向となっており、3年ぐらい前まで“いつでも25万円で購入可能”といった印象だったLM機械式コンビはすでに50万円前後という水準に到達しています。

そんなサントスガルベでありますが、XLサイズのコンビモデルはLMよりも希少。前回、このモデルをお伝えしたのは2021年2月でありますが、その頃は「中古個体の出現事態がレア」という状態でした。

その後も、このXLサイズのコンビ、すなわちW20099C4は中古個体数が少なく、欲しいと思ったとしても、常に買えるわけではない、となっていたわけです。

そんなW20099C4でありますが、今、中古個体数が5本以上といった状態に変化。以前と比べて、明らかに個体数が増えたといえます。

そして、変化はそれにとどまらず、相場も上昇。

2021年2月時点で約59万円だったW20099C4は、現在では、なんと約78万円に上昇。この2年5ヶ月間で20万円近い値上がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年2月
の安値
2023年7月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
サントスガルベ
W20099C4
中古 2年
5ヶ月
¥591,800 ¥789,800 198,000 133.46%

W20099C4は、中古個体数が少ないだけあって、この2年間において、中古が出ると、かなり早い段階で売れるという傾向がありました。

そして、そういった需要とともに相場が上昇。現在では70万円台後半となっているわけです。

なお、2020年2月の段階でW20099C4は、約40万円という水準だったため、2020年:40万円台⇒2021年:50万円台後半⇒2023年:70万円代後半というように、年々上昇している傾向があるといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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