カレラといえば今ではタグホイヤーの主力製品ですが、そのきっかけとなったのがこのモデル。1996年に復刻版としてデビューしたホイヤーカレラです。当時『ステンレスブレスレット+クオーツ』という時計をメインにラインナップしていたタグホイヤーの中で『革ベルト+手巻き』というこの時計はまさに“限定”と言われても納得という異色の存在だったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年9月 の安値(ヤフオク) |
2016年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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タグホイヤー
カレラ CS3111 |
中古 | 3年 0ヶ月 |
¥138,000 | ¥170,640 | 32,640 | 123.65% |
この黒文字盤は1996年から98年頃まで作られた初期の黒文字盤。
1999年頃より三つ目にフチが付いたデザインに変更となり同時に型番もCS3111からCS3113に変更となります。
という内容です。
デビュー時からこのモデルの生産終了まで変わらなかったのがCS3110の白文字盤。
逆にピンク文字盤は99年頃に追加された変わり種なので、今となっては目にする機会も少ないかなりな希少モデル。
それに対してこの黒文字盤はこのカレラが現行モデルだった頃、白文字盤と比べて人気の文字盤だったので結構流通があるモデルです。
また、フチありの後期黒文字盤のほうもピンクと同じであまり流通がありません。通常、初期モデルのほうが流通が少なく、後期モデルの流通が多いということが多く、初期のほうが希少とされたりするのですが、このカレラの場合は後期のほうが希少なのです。
ただ、最近はこの初代復刻カレラ自体の流通が少なくなってきており、その希少さに連動して若干の値上がり状態になっていると思われます。
よって文字盤色の希少性に関係なく値上がり傾向なのが現状といったところでしょう。
実際このカレラ、見た目もカッコいよいですし、中身もそれに伴ったモノ。
復刻にふさわしいドーム型プラ風防とそのために先がカーブしたクロノグラフ秒針。
その一つ一つがこの時計の味を演出しています。
今のカレラでは表現しきれていない部分を表現し、しかも10万円台で買える。
そもそも、この内容の時計が今まで10万円台前半だったということが安すぎたのだと思います。
中古が10万円台前半という相場は1999年頃と全く変わっていません。
その頃と比べてだいぶ高くなった時計が多々ある中で、値段が変わらないのはこの内容の時計としては不名誉なこと。
今となっては「カレラ」という名前自体も有名。しかもこの復刻版の時計としての内容は現行モデルよりも良いだけに、これに気づく人が多くなり、今のように流通が少なければ、まだまだ値上がりの可能性はあるのではないかと考えます。
もしもポーンと買うような感じの軽い感覚で高級腕時計を1本買うのなら、間違いなく内容も見た目もすごく良い1本。
また、初めて高級腕時計を買う人にもこの値段でこの中身というのは非常におすすめなポイントです。