1996年に『年次カレンダー』という機構とともに初登場した5035。最近では年次カレンダーを搭載したモデルはノーチラスにまで及ぶほど多々ありますが、2005年頃まで年次カレンダーというとこの5035のことを指しました。
かつては唯一の年次カレンダーとして、パテックフィリップのラインナップでも“あこがれ”の対象だった5035。しかし、ここ最近はパテックフィリップの腕時計の中でも低い水準の相場で販売されています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年10月 の安値(楽天) |
2016年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
年次カレンダー 5035G |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥2,780,000 | ¥2,107,080 | -672,920 | 75.79% |
7月、8月と「安いの発見!」として、それまでの5035の相場と比較してもその他のパテックフィリップのプチコンプリケーションと比べても安い水準という印象だった5035。とはいっても、たまたまお買い得の1本があるという感じで5035全体が安くなっていると判断するまでには至りませんでした。
しかし、ここにきて7月と8月のモノよりも25万円以上も安いモノが登場。
7月、8月に登場したモノはすぐに売れてしまっていたので、多くの人が「安い」と思ったのは間違いないでしょう。しかし、またもや安いモノが登場してしかも以前より25万円以上も安いなんて、もうこれは5035が急激に値下がり中といっても良いでしょう。
この時計、デザイン的には現行の5396などと比べて人気があるというわけではありません。3つ目のカレンダー表記はなんだかクロノグラフのようにも見えますしその配置バランスだって、ムーンフェイズ付きの5146のほうが美しいと言う人も多いでしょう。そのような事情により、たしかに他の年次カレンダーと比べて安い傾向というのは仕方がないというのは理解できます。しかし、200万円前半というこの価格はちょっとやりすぎなほど安い水準です。
これ、現在のパテックフィリップの水準としてかなり安い方でしょう。同じ価格でなにが買えるかというと、ステンレス3針のノーチラス5711/1Aには手が届かず、カラトラバの自動巻モデルが200万円前後という感じ。
そんな中、プチコンプリケーションかつ永久カレンダー(年次カレンダー)を搭載したモデルがその値段というのはかなりのバーゲンプライス。
という内容に加えて他のパテックの相場としても比較して、この時計がお買い得であるのは間違いありません。
しかし、現状の値下がりを考えると今後この相場がどうなるか分からないというのはリスクを感じるところ。
ただ、今の相場において、この内容でこの値段というのはやはりお買い得だと感じます。