現在相場を把握するには、2022年1月頃まで振り返る必要があります。というのも、現在の状況は2022年1月から3月まで「急上昇」した後の「下落」。2016年秋や2019年夏頃からの下落トレンドとは性質が異なるのです。
また、2022年4月頃から「率先して値動きする」というモデルは、ロイヤルオークの15400STといった傾向に変化。それまでの値動きといえば「現行世代ロレックス⇒ノーチラス⇒ロイヤルオーク」といった順だったのが、2022年4月頃からは「ロイヤルオーク⇒現行世代ロレックス」といった順に変化したといえます。
ですから、現在の値動きを見る上で15400STというモデルは重要であるわけですが、その15400STの中でもボトムに位置する15400ST.OO.1220ST.02は最も値動きが分かりやすいといえます。
2022年といえば、3月頃まで急上昇、4月から下落となったわけですが、実は10月頃に一旦回復の兆しがありました。
そのときも、最も先に変化したのがこの15400ST.OO.1220ST.02だったわけですが、その後に126710BLROなどが続いていった経緯があります。
また、2022年10月に見られた回復傾向は11月頃になると雲行きが怪しくなったわけですが、15400ST.OO.1220ST.02は11月から今年の3月頃までにかけて値下がり傾向となっていました。
2022年の10月時点で「500万円台に返り咲き」という様子だった15400ST.OO.1220ST.02ですが、今年3月には430万円台に下落していたのです。
そんな15400ST.OO.1220ST.02でありますが、5月には回復。その際、約447万円となっていたわけですが、これは緩やかな回復だったといえます。
そして今、15400ST.OO.1220ST.02はさらなる回復といった様子。現在ボトム価格は約453万円となっているのですが、実はこれ以上に気になる部分があるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年5月 の安値 |
2023年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥4,476,000 | ¥4,532,000 | 56,000 | 101.25% |
その気になる部分こそ、2番目に安価な個体の価格。現在、15400ST.OO.1220ST.02のボトム価格は約453万円でありますが、それ以外となると実に490万円以上となっているのです。
15400ST.OO.1220ST.02は、去年の10月に500万円台回復となっていたわけですが、こういった状況を見ると、再び500万円台になる可能性が見えてきたと感じます。