プラチナパテックといえば、ケースに小さなダイヤが装着されていることからも、スペシャルなモデルであるということが分かります。
そして、それらプラチナパテックは“特別なモデル”というだけあって中古相場は高め。これまで、プラチナとしては安価な中古相場といえたクロノメトロゴンドーロの5098P-001を例としても、現在ボトム価格は385万円という水準であります。
また、カラトラバの5196P-001は約558万円、ゴールデンエリプスの5738P-001は約588万円というように、シンプルなモデルでも500万円以上が当たり前という感覚がプラチナパテックにはあるといえるでしょう。
しかし、そんなプラチナのパテックフィリップにおいて、例外的に安価なモデルが存在。
それこそが、ゴンドーロの5111PR-001であります。
これは、プラチナとRGのコンビモデルであるのですが、基本的にはプラチナがベースといえるモデル。通常のプラチナパテックとは異なり、ケースにダイヤモンドは装着されていないようですが、プラチナパテックといえるモデルだといえます。
しかし、そんな5111PR-001の現在水準は308万円。
現在水準は、前回お伝えした2017年10月よりも約124万円上昇しているものの、以前と変わらず、他のプラチナパテックと比べると安価という状態であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年10月 の安値 |
2023年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ゴンドーロ 5111PR-001 |
中古 | 5年 10ヶ月 |
¥1,833,840 | ¥3,080,000 | 1,246,160 | 167.95% |
プラチナのパテックフィリップにおいて、コンビモデルは珍しく、筆者はこの5111PR-001ぐらいしか思いつきません。
ただ、5111PR-001はケースの大半がプラチナで構成されており、文字盤上下の一部にRGが配置されるという仕様。ですから、“事実上のプラチナモデル”といえ、“一部にのみプラチナをあしらった”モデルとは明らかに違うわけです。
しかしながら、現在水準を持ってしても5111PR-001は、他のプラチナパテックより明らかに安価な価格に位置。
プラチナのパテックフィリップを買いたいと思った場合、最も安価に購入可能という状態は以前と変わっていないのです。