1997年に登場したノーチラスの黒文字盤は、当時「ノーチラスのメインモデル」といった役割が与えられていました。
3800/1Aには、この黒文字盤の他に、青文字盤と白文字盤がありますが、枝番『-001』は青文字盤ではなく黒文字盤。90年代後半において、パテックフィリップはノーチラスのイメージを変化させようとしたのでしょう。
そんな黒文字盤のノーチラスでありますが、今となっては「異色のノーチラス」といった存在だといえます。
というのも、2004年に登場した3711/1Gから、ノーチラスの方向性は、初代への原点回帰に変化。実際、2006年登場の5711/1A-001からは青文字盤がメインモデルに戻っているわけです。
ですから、今の感覚として「黒文字盤のノーチラス」は、珍しいという印象になるわけですが、中古市場での評価はどういった様子かというと、青文字盤よりも安価という状態。
現在、青文字盤、つまり3800/1A-010は800万円以上という水準に位置するのに対し、この黒文字盤は約701万円で購入可能となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年6月 の安値 |
2023年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 3800/1A-001 |
中古 | 2年 2ヶ月 |
¥6,180,000 | ¥7,017,600 | 837,600 | 113.55% |
この3800/1A-001を前回お伝えしたのは、2021年6月でしたが、その際は「600万円台になった」ということに驚きました。
しかし、その後、この3800/1A-001はさらなる上昇となり、2022年2月3月といった時期には、900万円前後にまで達していたのです。
ただ、4月頃から3800/1A-001は値下がりし、10月には670万円台にまで下落。
そして、今にかけては回復状態となり、700万円台で落ち着いたといえる状態になっているわけです。