近頃、ムーンウォッチの3570.50が50万円台に到達しそうな勢いとなっていますが、その裏スケ版ともいえるこの3572.50については、一足先に50万円台となっている様子があります。
3570.50の裏スケ版には、2つのモデルがありますが、この3572.50は文字盤側の風防が「ドーム型プラスチック」のタイプ。
当初、ムーンウォッチの裏スケ版は、この3572.50だったわけですが、裏スケ化するにあたって、ムーブメント側にはサファイアクリスタルを使う必要があり、「宇宙空間で使う」ということに矛盾があったわけです。
おそらく、サファイアクリスタルを使うなら、文字盤側もサファイアクリスタルにしたほうが良いといったことになり、この3572.50は、3573.50にバトンタッチ。
中古相場では、3573.50のほうが高い傾向があり、この3572.50が約38万円だった2021年3月時点で、すでに3573.50は40万円以上に達していました。
また、3573.50は2022年6月時点で50万円以上という水準に到達。3570.50世代のムーンウォッチとしては、最も先に値動きする傾向があったといえます。
しかし今、冒頭でもお伝えした通り、この「文字盤側がプラスチック、ムーブメント側がサファイアクリスタル」という3572.50も50万円台に到達。
現在水準は、3573.50とほぼ変わりない様子となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年3月 の安値 |
2023年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
スピードマスター 3572.50 |
中古 | 2年 5ヶ月 |
¥382,800 | ¥525,800 | 143,000 | 137.36% |
2021年3月時点で約38万円という水準だった3572.50が50万円台になったというのは、「すごい」という感想になりますが、3570.50など、この世代のムーンウォッチ全般がこのところ高くなっていることに驚きます。
今回、3572.50は約52万円がボトム価格(ABランク以上)となっているわけですが、これは3570.50の約3万円高といった状態。
今後、これらムーンウォッチの相場がどうなっていくか興味深いと思います。