一時、ブレスレットモデルでも30万円以下という状態になっていたフランクミューラーのカサブランカ。
2000年代前半の新品実勢価格は50万円台となっており、当時の青サブ(16613)やカルティエパシャ38mmクロノグラフ(W31030H3)と同水準でした。
当時の“50万円台”という価格帯は、“デイトナ以外のSSスポロレよりも高値”でしたから、2023年現在の感覚に置き換えると、300万円ぐらいといえるかもしれません。
そんなカサブランカですが、2016年頃の中古相場は約38万円といったところ。その頃、約38万円では何が購入可能だったかというと、エクスプローラーの14270でした。
この14270もまた、2000年代前半頃における“大人気モデル”というキャラクターだったため、カサブランカも14270も、2016年頃の感覚としては「相対的に安価」というお得感があったといえます。
ただその後、14270が上昇した一方で、カサブランカは下落したのです。
カサブランカのメンズサイズには、2852、5850、6850といったサイズが有り、ブレスレットと革ベルトが存在。2016年頃までの感覚では「ブレスレットモデルは30万円台後半」だったといえます。
それが、2019年からブレスレットモデルでもカサブランカは20万円台で購入可能という状態に変化。当初、そういった価格帯だったのは2852サイズのピンク文字盤といった傾向だったわけですが、後に5850サイズの黒文字盤や6850サイズの白文字盤までもが29万円程度という水準に変化しました。
そういった経緯があるカサブランカでありますが、2023年の今、相場が久々に回復傾向に向かっているといえる様子があるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年9月 の安値 |
2023年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
フランクミューラー
カサブランカ ピンク文字盤 ブレスレット 5850 |
中古 | 3年 11ヶ月 |
¥299,800 | ¥338,000 | 38,200 | 112.74% |
現在、カサブランカのブレスレットモデルの多くは、30万円台後半といった水準に回復。
カサブランカには、白、黒、ピンク文字盤等がありますが、最も高いのが白で、逆に安価なのがピンク文字盤という傾向があります。
そして、このピンク文字盤をもってしても、その相場はすでに30万円以上。2019年9月時点では30万円を切っていたわけですから、見事に回復したといえます。