腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

18万円近い値上がり、アクアタイマーオートマチック2000 IW353804

2023年9月1日更新
IWCのアクアタイマーIW353804について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年3月の安値と2023年8月の安値を比較し現在相場を考察。この3年5ヶ月での変動は17万9780円の値上がりだった。

アクアタイマー オートマティック2000 IW353804についての考察(2023年8月)

長らく「下落もしない一方、値上がりもしない」という状態が続いていたIWC

リーマンショック後の2010年前後という“全体的に安い時期”と、アベノミクスを経て“腕時計が全体的に高値更新”といった2021年頃までIWCの腕時計で値動きするモデルがあまりなかったといえます。

けれども、2022年からは値動きするIWCが続出。例えば、インヂュニアIW32270130万円台⇒60万円以上に変化し、メカニカルフリーガークロノのIW37060730万円台前半⇒40万円台後半という変化を遂げています。

そしてそういったIWCの事例は増えているといえ、今回もまた、これまでのIWCからすると驚くほど高くなった事例をご紹介できる状態となっています。

さて、お伝えするのは、アクアタイマーオートマチック2000 IW353804ですが、このモデルは、2020年3月時点で約30万円という水準でした。

実は、このIW353804、最初にお伝えした2017年7月時点では約26万円という水準だったため、2017年⇒2020年では“4万円の上昇”という様子がありました。

2017年⇒2020年での変動額が4万円というのは、ロレックスオメガ等からすると「歩幅な動き」といえますが、当時のIWCとしては「かなり値動きしているほう」だったといえます。

しかし今、そんなIW353804は、約48万円という水準に変化。2020年3月水準と比較して、18万円近い値上がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
IWC SCHAFFHAUSEN IW353804 アクアタイマー オートマティック 2000 自動巻き メンズ 良品 保証書付き メーカーOH済み_759174

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年3月
の安値
2023年8月
の安値
変動額 残価率
IWC
アクアタイマー
オートマティック2000
IW353804
中古 3年
5ヶ月
¥304,000 ¥483,780 179,780 159.14%

2017年⇒2020年における変動額が4万円だったIW353804ですが、2020年⇒2023年でのそれはなんと約17万円

明らかに変動額が変わっているといえるわけで、これもまた近頃のIWCらしい変化事例の1つだといえます。

IW353804は、リーマンショック後の安い時期である2009年5月時点では約23万円。その後アベノミクスを経てから、更に全体的に上昇した時期である、2017年水準でも約26万円だったわけです。

ロレックスオメガ等の場合、リーマンショック後⇒アベノミクス以降という比較では「数十万円単位の値動き」が当たり前。そういった時期が多くのモデルにとっては転換点といえます。

しかし、このIW353804の場合は、2022年以降が転換点。長い沈黙を経て、IW353804はようやく値動きしたといえるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。