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現在相場考察

K18ブレスレットの現在水準、カラトラバ5107/1G

2023年9月4日更新
パテックフィリップのカラトラバ5107/1Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年6月の安値と2023年9月の安値を比較し現在相場を考察。この3年3ヶ月での変動は247万8000円の値上がりだった。

カラトラバ 5107/1Gについての考察(2023年9月)

同世代のカラトラバと比較して『相場が高い』傾向があるといえる5107。しかし、そういったことがいえるのは“革ベルトモデル”であって、なぜだか同じ5107でもブレスレットモデルは相対的に高くないといえるのです。

カラトラバのブレスレットモデルはそこまで多くありませんから、他のカラトラバと比較して5107のブレスレット版が安価というわけではなく、これはロレックスのK18等と比較して“そこまで高くない”という意図であります。

今回お伝えするのは、WGブレスレットモデルの5107/1Gでありますが、このモデルは2020年6月になんと218万円という価格で購入可能だったのです。

また、2020年1月の記事ではYGの5107/1Jをお伝えしましたが、その際の水準は248万円。当時、5107J(革ベルトモデル)が200万円前後だったことからすると、「K18ブレスレット」がおまけのように感じられたほどだったといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年6月
の安値
2023年9月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5107/1G
中古 3年
3ヶ月
¥2,180,000 ¥4,658,000 2,478,000 213.67%

さて、そんな5107/1Gでありますが、現在水準は約456万円というように、2020年6月に対して約247万円の値上がり状態。

これは、一見すると「K18ブレスレット」に対する評価が反映されたというように感じます。

しかしながら、同じWGの革ベルトモデル、5107G-001の現在水準が約356万円ということを考えると、依然として5107/1Gにはお得感があるといえます。

2020年において、5107/1G210万円台5107G180万円台だったわけですから、現在の“ブレスレット 対 革ベルト水準”は、以前よりも開いたといえます。

ただ、その一方で、革ベルトと比べて金の含有量が圧倒的に多いK18ブレスレットのパテックフィリップ水準として、現在の5107/1G約456万円は相対的にお得感があると感じます。

実際、ロレックススポーツモデルは500万円以上という水準が目立っているわけですから、それよりも安価というのは、筆者個人的には狙い目なのではないか、と思うのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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