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現在相場考察

大きな一歩、クロノタイム79160銀文字盤(黒インダイヤル)

2023年9月5日更新
チューダーのクロノタイム79160について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年5月の安値と2023年9月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は¥33,150だった。

クロノタイム銀文字盤 (黒インダイヤル) 79160についての考察(2023年9月)

クロノタイムにはいくつかの世代があり、それぞれ相場が異なります。

中でも高値なのがロレックスパーツ使用世代』といえるわけですが、その代表的な存在がこの79160です。

79160といっても、いくつかの文字盤ラインナップがあるわけですが、記事では銀文字盤(黒インダイヤル)をこれまで追ってきました。

2018年頃、クロノタイムの“安い方”は20万円台で購入可能だったのに対し、同じ頃、この7916080万円台に達していたのです。

ちなみに、“安い方”のクロノタイムは、『非・ロレックスパーツ使用世代』。また、その中でも『アラビアインデックス』、『5連ブレスレット』、『カラフルな文字盤色』といった要素を持つモデルは特に安く、「ロレックスにある“要素”と遠くなるほど安価」という傾向が見られました。

しかし、そういったクロノタイムの相場は、今では大きく変化。かつて、「5連ブレスレットのカラフル文字盤」は20万円台で購入可能だったわけですが、2022年に大きく相場が上昇し、現在でも60万円以上という水準に位置しています。

その一方で、かつてから“相対的に高い価格帯”に位置した79160は、なかなか相場が変わらず。先のように、79160は2018年時点で80万円台に達していたわけですが、2022年時点でも80万円台というように、2018年水準と変わりなかったのです。

その結果、以前から高かった“ロレックスパーツ世代”と、2022年から急上昇した“非・ロレックスパーツ世代”との相場差が縮まったわけです。

そうなると、“ロレックスパーツ世代”にお得感を感じられるわけですが、2023年現在の相場はどうなっているかというと、90万円台に変化している様子があります。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年5月
の安値
2023年9月
の安値
変動額 残価率
チュードル
クロノタイム銀文字盤
(黒インダイヤル)
79160
中古 1年
4ヶ月
¥866,850 ¥900,000 33,150 103.82%

この79160銀文字盤(黒インダイヤル)は、2018年10月時点で約85万円という水準に達していたわけですが、2022年5月水準でも約86万円という状態でした。

2018年⇒2022年という期間では、人気モデルの多くが大きく変動しているため、79160が変わらなかったというのは、意外性が高かったといえます。

まして、同じクロノタイムでも『非・ロレックスパーツ世代』のカラフル文字盤が特に高くなった例があるわけですから、79160が値動きしていないというのは、更に「なぜ」という感覚になります。

そして今回、そんな7916090万円台となったわけですが、これは、値動き自体は歩幅でも、数年ぶりの価格ステージ変化。この5年における79160相場からすると、大きな一歩というように感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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