GMTマスターシリーズといえば「青赤」がメインカラーだといえますが、2007年にSSが116世代に移行した時点で一旦廃止となった経緯があります。
そして、116世代に青赤が復活したのは2014年になってから。しかもその際、青赤が設定されたのは、WGの116719BLROのみでした。
その後、2018年には“SSの青赤”が久々に復活を遂げるわけですが、そうなるとWGモデルとの区別が付きづらくなります。
そのため、WGの116719BLROは2018年に青文字盤に変更されます。
しかし、その1年後、つまり2019年になると116719BLROは126世代へと交代。
結果的に、116719BLROの青文字盤は『1年のみのラインナップ』という超短命モデルになってしまったわけです。
「1年」というのは、ロレックスのモデルとしては異例ともいえるため、116719BLROの青文字盤相場は、「かなり高い」ポジションになりました。
2019年7月時点で116719BLROの黒文字盤は、約356万円だったわけですが、青文字盤ともなると約508万円。“黒対青文字盤”の相場差は150万円といった程度だったのです。
また、2019年7月頃におけるK18スポーツモデルの相場は116719BLRO黒文字盤に限らず、おおよそ350万円といった価格帯だったわけで、その時すでに500万円以上という状態だった116719BLRO青文字盤は、「抜きん出て高い存在」でした。
しかし今、そんな116719BLRO青文字盤のポジションは変化している様子。
2023年現在の相場はどうなっているかというと、約549万円。かつてほど、黒文字盤との“差”がなくなっている状態であります。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年1月 の安値 |
2023年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 青文字盤 116719BLRO |
中古 | 2年 8ヶ月 |
¥5,680,000 | ¥5,498,000 | -182,000 | 96.80% |
現在、116719BLRO黒文字盤は、約499万円がボトム価格といったところですが、それに対して青文字盤は約549万円。“黒対青文字盤”の差は50万円といったところであります。
2019年における“黒対青文字盤”の差は150万円程度もあったわけですから、だいぶ差が縮まったという印象になります。
また、2019年時点で116719BLRO青文字盤は、他のK18に対して圧倒的な差をつけていたわけですが、現在では他のK18スポーツモデル同様500万円台(500-599万円)といった範囲に収まっています。
さらに現在水準は、2021年1月よりも安値となっているわけで、他のスポーツロレックスの値下がり(2022年春の急上昇後の下落)とは異なり、本格的な値下がりといえる雰囲気があります。
そういった意味で116719BLRO青文字盤は、今、なんだか手が届きやすくなったように感じてしまいます。