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現在相場考察

金無垢は値上がったらインパクトがすごい、ロレックスGMTマスター2116718LN緑文字盤

2016年10月6日更新
ロレックスのGMTマスター116718LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年11月の安値(ヤフオク)と2016年10月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年11ヶ月での変動は¥958,000だった。

GMTマスター2 緑文字盤 116718LNについての考察(2016年10月)

いち早く現行世代のモデルとしてデビューしたのがGMTマスター2セラミックベゼルや太めのラグやバーインデックスというデザイン的な特徴はこの時計から始まりました。そして、このモデルよりベゼルの色を示すアルファベットがリファレンスの末尾に付くように変化。しかしこれ、一見文字盤の色も示してくれそうな感じがするのですが、示しているのはベゼルの色だけのようで、この116718のように黒ベゼルに対して黒文字盤と緑文字盤仕様がある場合、どちらも同じリファレンスなのです。

6桁リファレンス時代のGMTマスター2というと2007年にモデルチェンジしたステンレスモデルの印象ですが、最初に出たのはこの金無垢モデル。その登場は2005年と実はステンレスモデルの2年も前のこと。当時のGMTマスター2はステンレスモデルが「スポーツロレックスの中で不人気」と言われるぐらい人気がなく安値の存在。しかし、それも2007年のステンレスモデルモデルチェンジによって常識が変わります。そのモデルチェンジによって一番の変化があったのはベゼルの色。それまでGMTマスターというと赤青ベゼルが特徴的でしたが、セラミックベゼルとなった新型には黒ベゼルしかなかったのです。

そしてその後、それまで不人気だったGMTマスターは全体的に大幅値上がり。2007年のモデルチェンジをきっかけとして随分と人気かつ高値の時計となったのです。

しかし、6桁時代のステンレスモデルがどのようなデザインになるかはは2005年に登場したこの時計を見ていたらなんとなく想像がついたことかと思います。しかし、金無垢モデルにはなかなか目がいかず、どうしてもステンレスモデルだけに目がいってしまうのです。そこにヒントがあるにもかかわらず。

どうしてもステンレスモデルにだけ目がいってしまいがちですが、金無垢モデルに注目するとなかなか良いことがあるのです。それは上記のような“予測”のためだけでなく、金無垢モデルの値上がりという現象です。

ロレックス GMTマスター2 116718LN¥5,748,000〜¥7,425,600(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年11月
の安値(ヤフオク)
2016年10月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
緑文字盤
116718LN
中古 3年
11ヶ月
¥1,580,000 ¥2,538,000 958,000 160.63%

その他のモデルでも言えることなのですが、金無垢モデルはステンレスモデルと比べて値上がりした場合、その額が大きいのです。

前ページを見て分かるように、2012年と比較してこの時計は100万円近い値上がり

2012年当時の150万円という額は、現在だとステンレスのヨットマスター2の新品相場に相当します。

6桁リファレンス時代という新しいGMTマスター2の最高級モデル、しかも緑文字盤という緑サブのような印象を感じるこのモデルが当時は150万円

これ、初期投資こそ大きかったものの、買っておけばかなりの値上がりを体験できたことでしょう。

どうしてもステンレスだけに目がいってしまいがちですが、金無垢に着目することにより、思わぬ「金の発掘」ができるかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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