このところ、ムーンウォッチの3570.50が50万円に迫っているなど、勢いがある状態のオメガ。
相場全体を見ても2022年2月3月よりも現在のほうが高いわけで、ロレックスやパテックフィリップ等とは異なり「オメガはずっと値上がり」という傾向であります。
そんなオメガですが、このリデュースド3510.50の今の様子を見ても「やはり勢いがすごい」といえます。
では、現在水準はどうかというと、なんと約27万円(ABランク以上のボトム価格)という状態。
前回、この3510.50をお伝えした2021年8月時点では約23万円だったわけですが、その際の「23万円」という状態も驚く状態でした。
ですから、3510.50が約27万円という今の状態は「驚きの驚き」といった感覚。それと同時に、この3510.50というエントリーに位置するモデルが、今や20万円台後半という中古相場になっていることに、さらに“驚く”といえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年8月 の安値 |
2023年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター 3510.50 |
中古 | 2年 2ヶ月 |
¥238,000 | ¥278,000 | 40,000 | 116.81% |
3510.50は、見た目はムーンウォッチに近いですが、中身はETA2892(通称:2階建てムーブメント)というモデル。スピードマスターシリーズの中では最も廉価といえるポジションであります。
そういったキャラクターゆえに、流通数は非常に多い傾向。また、初心者向けという側面もあるため、程度が悪い個体が多く、ボトム近辺にはDランクやCランクといった個体が見受けられます。
他のリファレンスであれば、ボトム近辺でもABランク以上といった場合が珍しくないため、この3510.50の相場を見るときは注意が必要です。
ちなみに現在、3510.50の最も安価な個体は約21万円ですが「ジャンク」と記載があります。
そして、ABランク以上となると、そのボトム価格は約27万円であるわけです。
なお、3510.50を最初にお伝えした2016年6月時点では約11万円という水準。それが今や約27万円であるわけですから、ずいぶん上昇したという印象になります。