2017年以降「下落⇒停滞」という状態が続いていたパネライですが、このところは「上昇」という値動きを多く見かけます。
その結果、多くのモデルで2015年並に回復といった様子が見られ、また、一部モデルでは過去最高値更新といった状態にまで上昇している場合があります。
今回お伝えするのは、ラジオミールの“ブラックシール”、PAM00183でありますが、これはラジオミールの転換期を担うモデル。
PAM00183が出る2004年まで、ラジオミールは「最上級パネライ」といったシリーズでありましたが、2005年からは「ルミノールと同等」といったラインナップに変更。
2004年時点でラジオミールはまだ「高級」という役割だったため、このPAM00183にはあえて「ブラックシール」というサブネームがつけられたのだと思います。
そんなPAM00183でありますが、これまで記事でお伝えした水準は、以下の通り。
(いずれもABランク以上のボトム価格)
PAM00183と同世代のルミノール44mmなどとは異なり、2018年11月頃が最も高かったといえます。
では、そんなPAM00183の現在水準はどうなっているかというと、その答えはなんと約46万円。
これは過去最高値更新といえるほどの上昇であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年2月 の安値 |
2023年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ラジオミール ブラックシール PAM00183 |
中古 | 3年 8ヶ月 |
¥396,000 | ¥466,600 | 70,600 | 117.83% |
PAM00183は2018年に40万円台となったものの、2020年に下落してからしばらく30万円代後半といった状態が続いていました。
2020年以降、年単位で「特に変化なし」という状態が続いていたわけですが、そんなPAM00183が過去最高値更新といったレベルにまで上昇したのは意外だといえます。
このところ、PAM00183に限らず、パネライで値上がり事例を見にする印象がありますが、今回の事例からも、パネライの勢いを感じる次第であります。