腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

過去最高値更新といえるほどの上昇、ラジオミールブラックシールPAM00183

2023年10月12日更新
オフィチーネパネライのラジオミールPAM00183について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年2月の安値と2023年10月の安値を比較し現在相場を考察。この3年8ヶ月での変動は¥70,600だった。

ラジオミール ブラックシール PAM00183についての考察(2023年10月)

2017年以降「下落⇒停滞」という状態が続いていたパネライですが、このところは「上昇」という値動きを多く見かけます。

その結果、多くのモデルで2015年並に回復といった様子が見られ、また、一部モデルでは過去最高値更新といった状態にまで上昇している場合があります。

今回お伝えするのは、ラジオミールの“ブラックシール”、PAM00183でありますが、これはラジオミールの転換期を担うモデル。

PAM00183が出る2004年まで、ラジオミールは「最上級パネライ」といったシリーズでありましたが、2005年からは「ルミノールと同等」といったラインナップに変更。

2004年時点でラジオミールはまだ「高級」という役割だったため、このPAM00183にはあえて「ブラックシール」というサブネームがつけられたのだと思います。

そんなPAM00183でありますが、これまで記事でお伝えした水準は、以下の通り。

  • 2016年9月:365,040円
  • 2018年11月:419,000円
  • 2020年2月:396,000円
  • (いずれもABランク以上のボトム価格)

    PAM00183と同世代のルミノール44mmなどとは異なり、2018年11月頃が最も高かったといえます。

    では、そんなPAM00183の現在水準はどうなっているかというと、その答えはなんと約46万円

    これは過去最高値更新といえるほどの上昇であるのです。

    本記事で参考とした中古腕時計

    ※広告が含まれる場合があります
    パネライ ラジオミール K番 ブラックシール PAM00183 新品仕上げ済

    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2020年2月
    の安値
    2023年10月
    の安値
    変動額 残価率
    オフィチーネパネライ
    ラジオミール
    ブラックシール
    PAM00183
    中古 3年
    8ヶ月
    ¥396,000 ¥466,600 70,600 117.83%

    PAM00183は2018年に40万円台となったものの、2020年に下落してからしばらく30万円代後半といった状態が続いていました。

    2020年以降、年単位で「特に変化なし」という状態が続いていたわけですが、そんなPAM00183過去最高値更新といったレベルにまで上昇したのは意外だといえます。

    このところ、PAM00183に限らず、パネライで値上がり事例を見にする印象がありますが、今回の事例からも、パネライの勢いを感じる次第であります。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。