白文字盤のノーチラス、5711/1A-011を前回お伝えしたのは1年前ですが、その際は1575万円という水準でした。
近頃、5711といえば、青文字盤が8月頃から『回復』となった傾向があり、現在でも2022年9月水準並といった様子があります。
しかし、白文字盤、すなわち5711/1A-011については青文字盤とは異なる状況なのです。
現在、5711/1A-011は1470万円となっているのですが、これは2022年10月水準に対して105万円安。青文字盤とは異なり、1年前水準よりも100万円以上安い状態であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年10月 の安値 |
2023年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-011 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥15,750,000 | ¥14,700,000 | -1,050,000 | 93.33% |
5711/1Aには、ごく少数が販売されたティファニーブルー文字盤、また緑文字盤といった特殊なモデルがありますが、それらを除くと、この「白文字盤」と「青文字盤」が基本ラインナップだといえます。
そして、「白」と「青」、これら2つは2022年4月以降といった時期から「値下がり」といった様子になっており、青文字盤については、一時1390万円(2023年2月水準)となっている状態が見られました。
なお、青文字盤の1390万円は“2021年2月よりも安価”という状態だったため、他の人気モデルと比較してかなりな値下がりだったわけです。
ただ、そんな青文字盤は今年8月ぐらいから回復傾向となっており、現在水準は先程お伝えしたように2022年9月並といったところになっています。
では、白文字盤はどうかというと、こちらは2022年8月に1298万円に下落した後、同年10月に1575万円に回復したという経緯があるわけです。
2022年10月といえば、多数のモデルで『回復』が目立っていた時期でありますが、その際白文字盤は大きく回復。
つまり、2022年9月10月といった時期と比較して「青文字盤は上昇」、「白文字盤は下落」となっているのは、2022年10月の回復時に、白文字盤の回復が大きかったわけで、現在水準はそれに追いついていないという状態であるのです。