ジャガールクルトは、「古くからのマニュアファクチュール」だったり「雲上ブランドのライバル」といっても良いぐらいのキャラクター性があるにも関わらず、近頃まであまり値動きしない傾向がありました。
しかし、近頃は“2000年前後に現行だったそれなりに知名度あるモデル”を中心に値上がりが目立っている状態。
例えば、レベルソデュオのRGモデル、270.0.54は2021年4月⇒2023年9月で約40万円の上昇となっている様子があります。
記事では、長らくレベルソデュオを「往年のJLCの名作」として取り上げていたのですが、ここにきてようやく重い腰を上げたかのように、値動きしたと感じます。
さて、「往年の名作JLC」といえば、レベルソデュオの他にも「これ!」というモデルが存在。それが、マスタージオグラフィークであるわけですが、こちらも長らく値動きしない様子があったといえます。
けれども今、なんとそんなマスタージオグラフィークにも大きな変化が発生。
2000年頃に現行だったマスタージオグラフィークの黒文字盤、革ベルトタイプの142.8.92.Sは、長らく60万円前後といった水準だったのですが、現在水準は約102万円。なんと100万円以上という水準に到達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年12月 の安値 |
2023年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ジャガールクルト
マスタージオグラフィーク 142.8.92.S |
中古 | 2年 10ヶ月 |
¥638,000 | ¥1,029,000 | 391,000 | 161.29% |
なお、このマスタージオグラフィークには、銀文字盤も存在。そちらも長らく60万円前後という水準だったわけですが、2022年4月には86万円となっていた経緯があります。
銀文字盤と黒文字盤の相場は、これまで大きく変わらない傾向があるため、黒文字盤についても2022年頃から変化の兆しがあったといって差し支えないと思います。
この世代のマスタージオグラフィーク(SSのモデル)は、長らく60万円前後だったのが、2022年頃から80万円台となり、今年2023年には100万円以上に到達。ようやく腕時計本体の実力に伴うような値動きになってきたと感じます。