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現在相場考察

70万円以上という価格帯に達している、レベルソクラシック250.1.86

2023年10月23日更新
ジャガールクルトのレベルソ250.1.86について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年3月の安値と2023年10月の安値を比較し現在相場を考察。この1年7ヶ月での変動は10万9650円の値上がりだった。

レベルソクラシック 250.1.86についての考察(2023年10月)

かつて、30万円台で購入可能なK18モデルとして紹介していたレベルソクラシック250.1.86

2021年4月時点で250.1.86約43万円となっており、『30万円台』という枠ではなくなっていたものの、それでも『安価で購入可能なK18モデル』ということに変わりありませんでした。

そんな250.1.86でありますが、2022年からは相場が上昇するように変化。3月時点では約59万円となっていました。

そして今、250.1.86さらなる上昇となっている様子が見られ、現在水準は、なんと70万円以上という価格帯に達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年3月
の安値
2023年10月
の安値
変動額 残価率
ジャガールクルト
レベルソクラシック
250.1.86
中古 1年
7ヶ月
¥594,000 ¥703,650 109,650 118.46%

250.1.86は、レベルソという強いモデル、なおかつそのK18という上級版でありながら、2021年頃までは40万円前後という水準で購入可能だったわけです。

つまり、“実力があるのに安値”という状態だったといえますが、かつてそういった様子が見られたモデルは、この250.1.86に限らず、今にかけて上昇している傾向があります。

2017年当時、30万円台で購入可能だったK18モデルは以下の通り。

  • タグホイヤー カレラ1964年復刻版 CS3140(YG):約39万円
  • ブルガリ スポーツクロノ CH35G クォーツ革ベルト(YG):約35万円
  • ブルガリ ブルガリブルガリ BB33PL(プラチナ):約39万円
  • そして、それらの現在水準は以下の通り。

  • カレラ CS3140:約92万円(2023年9月)
  • スポーツクロノ CH35G:約69万円(現在)
  • ブルガリブルガリ BB33PL:約69万円(現在)
  • いずれも1.5倍以上という規模で値動きしたといえます。

    そして、興味深いのはカレラCS3140を除くと、いずれのモデルも、ほぼ同じ価格となっている点。かつて“内容の割に安い”と感じられたこれらモデルは、そこから今にかけて同じように上昇しているのが面白いといえます。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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