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現在相場考察

今や70万円近い水準、スポーツクロノCH35G

2023年10月25日更新
ブルガリのスポーツCH35Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年1月の安値と2023年10月の安値を比較し現在相場を考察。この2年9ヶ月での変動は23万1000円の値上がりだった。

スポーツクロノ クォーツ 白文字盤 革ベルト CH35Gについての考察(2023年10月)

このところ、ブルガリK18モデルの上昇事例を目にすることが多くなっているといえますが、今回お伝えするスポーツクロノCH35Gも、そういった事例の1つであります。

近頃値動きしたブルガリといえば、アルミニウムAL38GブルガリブルガリBB33PLでありますが、それらは長らく30万円台という価格帯に位置していました。

K18、なおかつ機械式という条件で30万円台というのは“破格”だったといえるため、何度も記事で取り上げたのですが、長らく値動きせず。それが2023年というタイミングで一気に変化したわけです。

それに対して、今回取り上げるスポーツクロノのCH35Gは、2021年1月時点で値動きしていた経緯があります。

当時の記事では『12年ぶりの変化』と記載したわけですが、とても長い期間30万円台に位置したCH35G(白文字盤、クォーツ、革ベルト)が2021年1月に40万円台となっていたわけです。

そんなCH35Gでありますが、現在水準はどうなっているかというと、なんと約69万円という状態。

2021年に40万円台中盤だったCH35Gは、現在60万円台後半となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ブルガリ ディアゴノ スポーツクロノ CH35G メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年1月
の安値
2023年10月
の安値
変動額 残価率
ブルガリ
スポーツクロノ
クォーツ
白文字盤
革ベルト
CH35G
中古 2年
9ヶ月
¥462,000 ¥693,000 231,000 150.00%

この時代のブルガリの型番は、“文字盤色”、“機械タイプ”、“ストラップの種類”がまとめられています。

特に、このCH35GのようなK18モデルでストラップ違いがある場合、革ベルトとブレスレットでは大きな価格差があるため、相場を確認する最は注意が必要。また、同じ革ベルトでもクォーツと自動巻とでは相場が10万円単位で異なるため、こちらも要確認であります。

記事では長年、“白文字盤、クォーツ、革ベルト”CH35Gを取り上げていますが、こういった条件でも今や70万円近い水準という状態。

このCH35Gは、リーマンショック後に24万円程度という価格帯で売られていたことがあり、その際筆者は、「もっと高くなる」と思ったのですが、結局アベノミクス後になっても30万円台という価格帯から長らく変わることがなかったのです。

2008年当時、サブマリーナの16613(青)を買った筆者でありますが、それを買った後、「このCH35G(白文字盤、クォーツ、革)を買ったほうが良かったかも」と思ったことがあります。

ただその後(2015年頃時点)は、「サブマリーナを選択して正解だった」と回想していました。

ちなみに、その2015年時点で16613(青)は約69万円という状態。当時、30万円台前半という状態だったCH35Gに対して「ほぼ相場が変わらない」と思った筆者ですが、2023年の今となっては、2015年の16613相場にまでCH35Gが追いついたのです。筆者としては、とても感慨深い気持ちになっています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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