このところ、ブルガリのK18モデルの上昇事例を目にすることが多くなっているといえますが、今回お伝えするスポーツクロノCH35Gも、そういった事例の1つであります。
近頃値動きしたブルガリといえば、アルミニウムのAL38G、ブルガリブルガリのBB33PLでありますが、それらは長らく30万円台という価格帯に位置していました。
K18、なおかつ機械式という条件で30万円台というのは“破格”だったといえるため、何度も記事で取り上げたのですが、長らく値動きせず。それが2023年というタイミングで一気に変化したわけです。
それに対して、今回取り上げるスポーツクロノのCH35Gは、2021年1月時点で値動きしていた経緯があります。
当時の記事では『12年ぶりの変化』と記載したわけですが、とても長い期間30万円台に位置したCH35G(白文字盤、クォーツ、革ベルト)が2021年1月に40万円台となっていたわけです。
そんなCH35Gでありますが、現在水準はどうなっているかというと、なんと約69万円という状態。
2021年に40万円台中盤だったCH35Gは、現在60万円台後半となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年1月 の安値 |
2023年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
スポーツクロノ クォーツ 白文字盤 革ベルト CH35G |
中古 | 2年 9ヶ月 |
¥462,000 | ¥693,000 | 231,000 | 150.00% |
この時代のブルガリの型番は、“文字盤色”、“機械タイプ”、“ストラップの種類”がまとめられています。
特に、このCH35GのようなK18モデルでストラップ違いがある場合、革ベルトとブレスレットでは大きな価格差があるため、相場を確認する最は注意が必要。また、同じ革ベルトでもクォーツと自動巻とでは相場が10万円単位で異なるため、こちらも要確認であります。
記事では長年、“白文字盤、クォーツ、革ベルト”のCH35Gを取り上げていますが、こういった条件でも今や70万円近い水準という状態。
このCH35Gは、リーマンショック後に24万円程度という価格帯で売られていたことがあり、その際筆者は、「もっと高くなる」と思ったのですが、結局アベノミクス後になっても30万円台という価格帯から長らく変わることがなかったのです。
2008年当時、サブマリーナの16613(青)を買った筆者でありますが、それを買った後、「このCH35G(白文字盤、クォーツ、革)を買ったほうが良かったかも」と思ったことがあります。
ただその後(2015年頃時点)は、「サブマリーナを選択して正解だった」と回想していました。
ちなみに、その2015年時点で16613(青)は約69万円という状態。当時、30万円台前半という状態だったCH35Gに対して「ほぼ相場が変わらない」と思った筆者ですが、2023年の今となっては、2015年の16613相場にまでCH35Gが追いついたのです。筆者としては、とても感慨深い気持ちになっています。