これは、元来あるヴァンテアンシリーズに属するといえるわけですが、独特な見た目によって、「ヴァンテアンとは別物」といった感覚があります。
デビュー当時は、
の2本だてだったわけですが、いずれもライバルといえる「ブルガリアルミニウム」よりも高値といった傾向がありました。
さて、記事でクロノスカフを前回お伝えしたのは、2018年6月。もう5年も前になってしまったのですが、その頃、このクロノスカフは「10万円以下」という価格帯となっていました。
なお、2018年の記事でも触れたように、このクロノスカフはリーマンショック後という時期の中古相場が約18万円といった水準。その頃、ロレックスのエクスプローラー(14270)が22万円程度、オメガのスピードマスター(3570.50)が15万円程度だったことを考えると、クロノスカフは“それなりに高い”と感じる価格帯に位置していたわけです。
それが、2018年時点で10万円以下となっていたため、当時は「かつての印象からすると、かなり安くなった」といえました。
しかし、そんなクロノスカフは今、再び2008年水準と同等という価格帯に復活している様子。現在水準は、約18万円となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年6月 の安値 |
2023年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
ヴァンテアン クロノスカフ W10125U2 |
中古 | 5年 5ヶ月 |
¥96,000 | ¥182,000 | 86,000 | 189.58% |
このクロノスカフW10125U2は、2010年代中盤といった時期から「元気がない様子」が続いていたわけですが、そこから8万円ほどの上昇を果たしたわけです。
通常であれば、2008年秋は「安い時期」であるはずなのですが、このクロノスカフの場合は、先程も述べたように、当時の相場がムーンウォッチ以上。その価格帯に回復したという今の様子は、筆者としては結構凄い値動きだと思います。