2004年までパネライのクロノグラフはエルプリ搭載の高級モデルという扱いでした。ルミノールベースや手巻きのマリーナが裏スケじゃなかった時代でも、当時の金無垢ラジオミールとともに裏スケ仕様だったクロノグラフ。しかし、2004年に登場したこのデイライトからは裏スケ仕様ではなくなりました。というのもムーブメントがエルプリメロからバルジュー(ETA)7750になったから。このムーブメントも悪いというわけではないのですが、エルプリメロと比べるとブランド力が弱いという印象なのは仕方がありません。
ただ、それでも高い相場という印象だったのは44mm+クロノグラフという組み合わせだからでしょう。この時計、最近までエルプリ搭載のPAM00072とかなり近い相場だったため、割高という印象でしたが、最近は値下がり傾向の模様です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2014年9月 の安値(ヤフオク) |
2016年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールクロノ デイライト PAM00250 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥598,000 | ¥473,040 | -124,960 | 79.10% |
44mm+パネライ+クロノグラフ。そして流通量も多いこの時計。パネライに詳しい人でないとPAM00072との差がわかりづらく、似たような相場でもよりインパクトがあり、パネライらしいこっちを選ぶという人が多かったかもしれません。
しかし前途の通り、高級モデルであるPAM00072とどちらかというと、カジュアル寄りなモデルであるこのデイライトが高級なエルプリモデルと同じような相場というのはデイライトが高すぎるということでしょう。
そしてそう思っていたらなんとデイライト、最近10万円以上の値下がりとなっているではないですか。
現在の約47万円というこの相場、他のパネライ相場と比較して、かなり適切な相場だと思います。
よって、60万円近いデイライトには割高という印象ですが、現在相場だとかなりアリな選択という印象になってきます。
なお2004年に出たデイライトはPAM00196で、アラビア数字を採用しておりPAM00072と近い雰囲気。一方2006年に登場したこのPAM00250はバーインデックスを採用しています。
エルプリ搭載のクロノグラフは、ブレスレットモデルが主力モデルとして認識されている模様で、革ベルトモデルの流通は少なめなのですが、デイライトの場合、逆に革ベルトモデルほうがメインな印象。
ちなみにステンレスブレスレットのPAM00236の現在安値は59万8000円なので、PAM00072などエルプリモデルとの差は6万円〜7万円ぐらいといったところ。
44mm+ブレスレット+クロノグラフという組み合わせも人気がありそうですが、エルプリ搭載モデルとの価格差が6万円程度ではまだまだ高いという気もします。