この4853.61というモデルは、記事で2度取り上げたことがあります。
1度目は2017年7月、2度目は2020年1月。どちらの時点でも4853.61は、約13万円という水準に位置していました。
4853.61は、オメガデビルのSSモデル。4853.61という型番にはブレスレットと革ベルトタイプがありますが、記事では革ベルトの相場を追ってきました。
SSのデビル、その革ベルト版の相場として約13万円というのは、今でも「珍しくない」といえ、なんら不思議ではなかったといえます。
とはいえ、この4853.61は、ジャンピングアワーというレア要素が盛り込まれているモデル。
過去の記事でも指摘したように、ジャンピングアワーを搭載するモデルはレアであるため、10万円代前半という価格で購入可能だったのはお得感があったといえます。
しかしそんな4853.61の相場は今、びっくりするぐらい上昇している様子。
2020年まで10万円代前半という価格帯が当たり前だった4853.61は今、なんと70万円台という水準に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年1月 の安値 |
2023年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
デビル (革ベルト) 4853.61 |
中古 | 3年 11ヶ月 |
¥134,400 | ¥712,800 | 578,400 | 530.36% |
現在、4853.61の中古個体は約69万円のもの(Bランク)と本記事の約71万円の個体がありますが、Bランクの個体をもってしても70万円近い水準になっている様子があります。
記事では、ABランクの個体を対象としていますが、それをもってすると、2020年1月から現在までの変動額は、なんと約57万円もの上昇。残価率は約530%となります。
この変動額は、かつての本体価格をゆうに超えるわけで、2020年1月に買っていたならば、現在までにかけて5.3倍もの値上がり体験ができたわけです。
2020年当時、こういった派手な上昇をするのは、ロレックスやパテックフィリップ、オーデマピゲといった感覚があったといえますが、今では、オメガやカルティエにおいてもこういった値動き事例が珍しくないのです。