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現在相場考察

通常個体との差が49万円程度、デイトナ16520(P番)白文字盤

2023年12月6日更新
ロレックスのデイトナ16520について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年6月の安値と2023年12月の安値を比較し現在相場を考察。この6ヶ月での変動は56万7000円の値下がりだった。

デイトナ 白文字盤 (P番) 16520についての考察(2023年12月)

この5年で、デイトナ16520における評価ポイントが「新しい」から「古い」に変化したといえます。

少なくとも2019年頃まで16520の中古個体の中で、最も高値となっていたのは、最終年式である「P番」だったといえますが、近ごろのそれは「200タキ世代」。つまり、R番やL番といった初期モノになっているのです。

そして、P番には値下がり傾向といった要素も存在。

今年6月時点でP番の白文字盤は445万円といった状態だったのですが、それは2021年1月の約488万円よりも安かったのです。

近頃といえば、『2022年2月頃に急上昇⇒その後下落』という値動きがあるため、“値下がり”ということ自体は珍しくありません。

しかし、今年6月時点のP番は「2021年1月水準よりも安値」だったため、他とは異なる性質の値下がりといえたのです。

そんな16520のP番でありますが、値下がり傾向は続いている様子。

6月時点で445万円がボトム価格となっていたP番でありますが、現在ではなんと約388万円で購入可能となっているのです。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年6月
の安値
2023年12月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
(P番)
16520
中古 0年
6ヶ月
¥4,450,000 ¥3,883,000 -567,000 87.26%

現在、16520白文字盤のボトム価格は約339万円。それに対して、P番は約388万円となっているため、「P番に対するプレミアム」は49万円程度ということになります。

なお、16520白文字盤のP番は、2019年1月時点で480万円となっていたため、現在水準はそれよりも安値。

2019年1月水準よりも2023年12月水準のほうが安価という事例はめったになく、スポーツロレックスでは、これの他に見かけないといっても過言でないでしょう。

ちなみに、2019年1月時点で16520全体のボトム価格は220万円だったため、当時の「P番に対するプレミアム」は260万円ぐらいあったわけです。

2000年頃から「16520のP番」は「孤高の存在」というのが常でしたが、今や通常個体との差が49万円程度

筆者含め、かつて「P番」に憧れたという人は、今こそP番の16520を検討してみても良いかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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